【wrwrd!】不良君【男主】

26話 ページ28

ht side

スー

ハー

深呼吸を一回して

近くにいた男の子に話しかける

「ねぇ。暁君呼んでもらっていいかな？」

男「は、はい！」

その男の子はA君に話しかけた

A君は要件がわかったのか

俺の方にゆっくり歩いてきた

A「何？」

「話があるから屋上行こっか」

A君は何も言わずについてきた

キィー

バタン

A「話って？」

「最近様子変だよ」

間違えた

話があるって言われていきなり様子変だよっていうとか

どんな先輩だよ

俺ならこいつなんだよ関わらないでおこうって思っちゃうよ

A「は？」

ほらA君も困惑してるよ

「いや、その、なんか最近ボーっとしてるっていうか、なんか変な感じで、雰囲気とか変わったっていうか、えーと、なんかあるなら話してって言いにきたの」

A「何もないけど」

嘘だ

「嘘つかないで。生徒会選挙の日からおかしいってのは周りの人みーんな気づいてるから」

A「…気づかれてたか。うまく隠したつもりだったんだけどな」

「何があったの？」

A「知ってるのに聞くの？」

「え？」

A「俺が誰に何されたかなんて知ってるんでしょ？それなのに聞くの？」

「本人の口から聞きたいの」

A「…母親に殴られた。それだけだよ」

「いつから？」

A「覚えてない。」

多分だけど結構前からかな

おそらくだけどA君の感情は壊れかけている

そんなのになるくらいだから結構前からなんだと思う

何とかして戻さないと

なんとしてでも戻さないと

頼ってくれないかな

でもA君の性格からして頼るって選択肢は無いと見た

でも一応言っておこう

「何かあったら話してね。力になるから」

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