裏切りと悲しみ 【東リベ】

悲しみ 7 ページ8

灰谷A…六本木のジャガー。









『いつからこんな名前持つようになったのかな？』









昔は…こんなんじゃなかった。









いや、昔からか？









違う、お兄ちゃん達が逮捕されて一人になってしまった時だ。









あの時からハッキリと私の名前は六本木のジャガーとなった。









お兄ちゃん達がいないちょっとした間、私は六本木を仕切っていた。









『私は普通になりたかっただけなのに…

誰もそれを許してくれないの？』









こんな自分が好きなわけがない。









男を殴り殺せる力がある女…そんなのみんな嫌だよね。









気持ちが悪い。









『そんな私をマイキーは褒めてくれたのになぁ…

結局は全部嘘だったんだ…』









ﾎﾟﾀｯ









頬が濡れた感覚がある。









視界がぼやけている…。









ぽたぽたと滴がたれる。









あー、泣いてるんだ私。









『なんでだろ？

どこも痛くないのに…なんで胸が苦しく感じちゃうのかな？』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ









なんでかな？

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