02 お呼び出し ページ6
松村『能力所有者の方はいらっしゃいますか?』
「え?…北斗?」
松村『…A!?』
向井『なんや、北斗その子と知り合いか?』
松村『幼馴染です。…びっくりした、大丈夫だった?』
「全くなんの問題もないよ。速報見てすぐダッシュで引き返して、疲れたからここで休んでたの。」
松村『そっか。とりあえず上から出来るだけ保護するように言われてるから車乗って。』
「分かった。この人…目黒さんも一緒にお願いできる?まだ何も話してないけど、彼も能力持ち…ですよね?」
目黒『あ、はい。そうです』
松村『…本物?』
目黒『…自分で言うのめちゃくちゃ恥ずかしいけど本物です、(笑)』
松村『分かりました。じゃあ目黒さんとAは俺についてきてください。康二くん、他の方の保護任せてもいいですか?』
向井『了解やで〜。気をつけて戻りや』
松村『はーい。…じゃ、行きましょう。』
「なんか緊張するな」
松村『事故りそうで?』
「警察官がそれ言っちゃう?」
目黒『…なんか漫才みたいなやり取りっすね』
「昔からこんな奴ですよ。」
松村『ちょっと黙ってて貰えますー?あ、もう少しで着くんで。』
「チッ…」
小さく舌打ちをする私の横で、目黒さんは若干苦笑いを浮かべていた。
ー警視庁内ー
松村『念の為荷物検査も軽くさせていただきます。まあすぐ終わるんでちょっとここで待っててください。Aはカバンの中身1回全部出して』
「はいはい」
松村『コンカフェの店員ってみんな大荷物だよな』
「仕方ないでしょ。私なんてまだ少ない方なんだからね?」
松村『ま、楽しいなら何よりなんだけど。…はい、目黒さんの荷物確認OKです。』
目黒『どうも。』
松村『…ん、OK。Aもしまっていいよ。』
プルルルル…
松村『大我から?…ちょっと電話出ますね。もしもし、松村です』
京本『あーもしもし北斗?京本です。今こっちのモニターのカメラ映像でお前ら見てるんだけどさ、深澤くんがその2人こっちに連れてきて欲しいって言ってるんだよね。ちょっと借りていい?』
松村『え?……あれか。俺の独断で判断できるもんじゃなくね?』
京本『…深澤くんが岩本くんに許可取ってるらしいからいいんじゃない?』
松村『さすがリーダーコンビってところかね。分かった。じゃあ今から連れてく』
京本『はーい。』
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作者名:千陽 | 作成日時:2021年2月7日 16時