Secret Answer (ページ33)

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29 最先端のヤツページ33

渡辺『俺も帰ろっと…また明日な』

森本『俺も着いてこ〜。3人ともまた明日ね！』

「お疲れ様です！」

2人を見送ると、さて、と京本さんが2人を交互に見つめる。

京本『Uber取るか』

目黒『最先端のヤツじゃないっすか』

京本『どうせ今日上は岩もっちゃんか舘様あたりが当直でしょ。上で受け取ってもらえばいいし』

「さりげなく5係の人乱用してません？」

京本『ここが関係者以外立ち入り禁止のせい』

目黒『そういう問題なのか？』

京本『そうです〜。ちゃんと俺がお金払うんだしいいの。』

「そこはしっかりしてるのね…」

京本『飲み物は出たとこのコンビニで買えばいいし。あ、そうそう。お酒飲んでもいいけど日付変わる前に飲みきってね。一応これはここのルール。』

目黒『そういう決まりもあるんすね』

京本『まあちゃんと警察の中の組織だしね。…さて。で、何頼む？まとめて届いた方が後で楽だし…寿司とか？』

「オードブル3人で食べ切れる？」

目黒『いけるんじゃない？』

京本『よし。じゃあとりあえずこの5人前のやつにしよ。持ってきてもらう時に一緒に食べてもらえばいいし』

「いったな〜」

京本『届くまでの間にコンビニ行こ』

目黒『そうっすね。』

コンビニで飲み物を買って戻ってきてから少しして、

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

と足でドアを蹴る音がした。
はーい、と返事をしてドアを開ける。

岩本『お届けものでーす…やっぱりお前だと思った〜。食わせろ』

京本『そのつもりで5人前』

岩本『さすがすぎる(笑)』

岩本さんが持ってきてくれたオードブルを置き、4人でテーブルを囲む。

『『いただきまーす』』

目黒『…うま』

「うわ、美味しい」

京本『でしょ。ここの美味しいんだよね』

岩本『セレブの味覚が言ってるんだから間違いねえよな。美味いわ』

1人じゃない夕食なんて、いつぶりだろう。
私は目の前の高級寿司を頬張りながら、ぼーっと考えていた。

京本『……どした？』

「あ、いや…誰かと一緒に晩ご飯食べたの、久しぶりだなーって思って」

目黒『あー。』

岩本『1人と複数人じゃ全然違うもんな。そんでもって今日は大我の奢りだし』

京本『俺の金で食う飯はうまいってか(笑)』

「まあ、そうだね(笑)」

そう言って最後の一貫を食べ切ると、手を合わせて私はそそくさと引っ込んだ。