Secret Answer (ページ31)

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27 潜入、します！ページ31

？『黒川さんってキミのことだったんだ、すごいね』

「いや、私は全然…あの、あなたは…？」

？『あ、ごめんごめん。私は1課3係の神崎琉架。よろしく。』

「こちらこそよろしくお願いします」

神崎『男ばっかでむさ苦しいでしょ。私会議ってあんまり好きじゃないんだよね』

渡辺『おい神崎、うちの新人にちょっかいかけんなよ。真面目に聞け』

神崎『渡辺さんには言われたくないです〜』

本部長『…神崎、会議中は静かにしろって何度言ったらお前は覚えるんだ？』

神崎『すみませーん』

渡辺『ほら。…黒川さんも前向いときな』

神崎『またお話しようね♪』

私は小さく相槌を返し、目の前の資料にもう一度目を通した。

本部長『…それでは、明日の12:00、拠点のホテルに一斉に突入する。気を引き締めていけ！』

『はい！！！』

会議が終わり、各々が会議室を出ていく中

田中『お前マジで1人でできる？』

「大丈夫です！今までこの方法で外に出歩いて女ってバレたことがないので。ホストにスカウトされたことも何回かあります」

向井『いやあ、ビックリやわ。確かにちょっと中性的な顔やなとは思ったけどまさかこんなにも違う顔になれるとは…』

一体何の話をしているのかと言うと、

今回の捜査会議で発表された今後の方針で、突入よりも前に数人が中に入り偵察する…いわゆる潜入という選択肢が出て、それに真っ先に立候補したのが私だった、という話なのだが。

話は進み、一例で出した私のキャストの時の写真を見たみんなが圧倒されて、何故か結局私一人で潜入するべきということになったからである。(トップクラスっぽい刑事の人が『リスクを最小限にするため』と提案した)

京本『それなら大丈夫、俺も行くよ。上のやつらはどうせ自分の部署のことしか考えてないだろうしね。こっちはこっちで勝手にやってもいいでしょ？って話』

「京本さん！」

京本『大丈夫、本部長には話通してきたから。』

向井『また親さんの力やろ』

京本『うちの部署の人間が危ない目にあったら間違いなく突っ込んでくるからね…それを防ぐためにもこれくらいしないと。』

田中『まあ、きょもがいるなら安心か。顔も整ってるしホテルのスタッフには充分すぎでしょ』

京本さんの親さん…何やらすごそうな感じがする。親さんも警察関係者なんだろうか。