Secret Answer (ページ30)

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26 視線が痛いページ30

18:00

本部長『これより、緊急の捜査会議を行う。まず初めに…』

室内に漂う緊張感。同時に、やはり職業柄男性が圧倒的に多いこともあり威圧感もとても強い空間と化した。

本部長『その後なにかわかったことはあるか…岩本。』

岩本『はい。私はつい先程、正体不明の男に襲われた同係の松村に話を聞きに行きました。そこで得られた情報として、松村を襲った犯人は瞬間移動の能力を持っていること、また、例のホテルで監禁されている1人である可能性も浮上しています。そこで、同じく俺と話を聞いていたSSの黒川が"犯人は何者かによって操られているのではないか"との仮説を立てたのですが、私もその可能性は大いにあると考えています。』

本部長『…なるほど。黒川、いるか』

「…はい。」

本部長『君の仮説とやら、詳しく聞かせて貰えるかな』

みんなの視線が一気に私に集まる。
ちらりと岩本さんの方を見ると、『大丈夫』と口パクで返された。

小さく深呼吸。…よし、いける。

「分かりました。…まず、私たちはここ数日のホテル内の映像を見て、時間によって映っている人数が異なる事に違和感を覚えました。そして、松村が襲われた時間帯の映像を見ると最初の映像よりも1人少なかったんです。」

深澤『音声が遮断されているため犯人の声は聞けませんが、他の皆さんが捜査している時に起きた関連する複数の事件が起きた時刻も人数が異なっていました。』

「まだ捕まえられていない2人のうちどちらかが瞬間移動、もう片方がマインドコントロールの能力を持っているとして、必要に応じて使い分けている。こう考えます。さらに、今までの事件を踏まえた上で考えると、これは皆さんもご存知かもしれませんが人質として捕らえられている人たちが瞬間移動を持っている。つまり、主犯グループの瞬間移動持ちの方の負担は少なくて済むということです。」

本部長『その分、リーダーの男は見張りと指示に徹してもう1人がその指示に従って人質を使って狩りをさせる、という事だな…わかった。2人とも座れ』

一礼して、自分の席に腰掛ける。

「ありがとうございます」

深澤『いーえ。堂々としててカッコよかったよ』

すると、つんつんと後ろから肩をつつかれた。