21 厄介な予感 ページ25
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森本『おはよーございまーす』
「おはようございます!」
森本『おはよー。体調は大丈夫?』
「もう大丈夫です。ありがとうございます」
森本『あれ、結局しょっぴーは帰ったの?』
深澤『ここで爆睡してる』
森本『やっぱ?しかも決まった時間にしか起きないもんね〜。ほんと、よくあんな徹底してできるな』
深澤『それだけちゃんとケアしてるってことだよね』
「…あ、美容オタクって渡辺さんのことだったんですね。肌キレイだとは思ってましたけど」
森本『そうそう。化粧品とか塗る順番とかまでこだわってるからね』
「ほえー。」
私より女子力高いですやん。
ピピピピッ
渡辺『おは〜。お、黒川さん起きてた。顔色もだいぶ良くなったね』
「ご心配かけてすみません。もう大丈夫です」
渡辺『よかったよかった。』
深澤『あとは大我だけか』
森本『珍しいね、俺もう来てると思ったんだけど』
ガチャッ
京本『だーかーら、大丈夫だってば』
田中『どこが。お前ももうちょい危機感持てっつーの』
渡辺『なんか珍しい組み合わせ』
田中『おっす。ほいこれ捜査資料の追加分』
深澤『ありがとー。で、なんで樹と大我一緒なの?』
京本『俺、今朝来る途中カバン盗られかけたんだよね。たまたま樹が一緒にいて犯人押さえてくれて現行犯で一課に引き渡したんだけどさ。』
田中『そいつがまさかの今回の事件でホテルに監 禁 されてたはずの奴だったっていう。』
深澤『……瞬間移動』
「…もしかして、集められてる人みんなが瞬間移動の能力持ちだったりしませんかね。」
目黒『同じ能力の人達ばっか集めてるってこと?』
「意図は分からないけどグループの主犯が瞬間移動持ってるのも考えると」
渡辺『可能性としては充分あるだろうな。』
森本『めっちゃ厄介じゃん』
森本さんは座っているキャスター付きのイスをグルグルと回しながら上を向いた。
森本『うぇ、目回った』
田中『アホか』
目黒『…ちょっとそれ見てもいいですか』
深澤『ん。いーよ』
目黒『……俺ちょっと出てきます。』
深澤『なんかあった?』
目黒『ちょっと気になることがあって。でも大丈夫です。ステッカーついてるとこ行くだけなんで』
捜査資料に一通り目を通した目黒さんはそう言って部屋を出ていった。
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作者名:千陽 | 作成日時:2021年2月7日 16時