Secret Answer (ページ21)

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17 すいせんしょページ21

ー特殊捜査班 SSー

目黒『戻りました。』

深澤『お疲れさま。…仮眠室のドア開けるね、ちょっと待ってて』

森本『黒川さん大丈夫！？』

京本『大丈夫じゃないから目黒さんが背負って連れてきてるんでしょ…』

深澤『…寝てる？』

目黒『いや、寝たと言うより軽く気失ったって言った方が正しいっすね。背中乗った瞬間力抜けたの、分かったんで』

京本『あのおっさんマジで覚えてろよ…』

深澤『左側のベッドいちばんキレイだからそこに寝かせたって。』

目黒はAをそっと降ろすようにベッドに腰掛ける。靴を脱がせ、優しく横に寝かせた。

深澤『…頑張ったな、お疲れさん。俺ちょっと様子見とくから目黒さんも休んで。』

目黒『いいんですか？』

京本『1番頑張った2人だしね。…ってか、ふっか書類は？』

深澤『俺のデスクの1番上のファイルの中』

京本『これね。……はい。推薦書』

目黒『すいせんしょ？』

京本『その様子だともう聞かなくても良さそうだったからさ。』

目黒『ああ、そういう…名前書けばいいんですか？』

京本『うん。あとここに印鑑…印鑑持ってる？』

目黒『持ってます。……お願いします。』

京本『ありがと。黒川さんはまた明日にでも書いてもらえばいいし…今日はここで解散にしますか。』

森本『さんせーい』

深澤『おー。お疲れ。明日も早めに来いよ』

京本・森本『りょーかい』

じゃあまた明日〜と言って深澤達に手を振りながら、2人は部屋を出ていった。

目黒『…さっき、渡辺さんが俺らを外に出してくれたんですけど』

深澤『だと思った。翔太そういうとこはちゃんとしてるから』

目黒『部屋を出た後、黒川さんがこう言ったんです。"私の力なんて、これくらいしか役に立てないから"って』

深澤『…これくらい、ね』

目黒『本人からしてみれば日常生活だと役に立たない力かもしれない。でも、俺はそうじゃないと思ってます。俺には無いものを持ってるから、かもしれないですけど』

深澤『目黒さんの言う通りだな。』

深澤はそっとAの頭を撫でた。