表と裏。【リレー小説】 (ページ6)

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5話魔槍ノエルの親友/心花ページ6

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とある教室から離れるように逃げる生徒達。

しかし、逆らうように走る3人の生徒がいた。

「折角のお昼休みが台無しなんですけどー！」

「これで何度目だろうね……」

先程から文句を言う魔槍ノエルを先頭に、苦笑する望月ラビと霞ヶ浦シアンが後を追う。

彼女達も他のメンバーと同じく、通知を見て現場に駆けつけていた。

途端、ラビの動きがピタリと止まる。

「ラーちゃん…？もしかして疲れた？」

「無理しなくていいんだよ？」

「………今、銃声の音がした」

「「銃！？」」

ラビの聴力は一般より優れており、少し離れていても簡単に音を拾う事が出来る。

仲間に何かあったのではないかと猛ダッシュで教室に向かうと、そこには息切れさせるリンと瀕死状態の怨霊がいた。

「リッちゃん！大丈夫！？」

「だいじょーぶ……だいじょ＿＿＿」

「気を失う時点で大丈夫じゃないじゃん！

しーちゃん、保健室に連れて行ってあげて！」

ノエルが指示しなくても分かっていたのか、シアンはリンを抱えて教室から出る。

フラフラの怨霊を前に、ノエルとラビは左手首に装着しているウォッチに手をかけた。

「ラビちゃん！一発ぶちかますよ！！」

「分かっ＿＿＿え、ぶちかます…！？」

《Y！Snake！Back HERO！》

《Y！Rabbit！Back HERO！》

メダルをセットした後、ノエルの発言に耳を疑うラビだったが、すぐにウォッチから放たれるオーラに包まれる。

「月夜に踊れ…兎の如く」

「魔界から登場！怨霊粛清の時間だよっ★」

ラビはキャロット・ムーンに、ノエルはヴィオレフォレッタに変身し、それぞれ決めポーズを決めた。

〈ヴァ、ア……ァァァアアアッ！！〉

対抗しようと攻撃する怨霊。

戦うには狭すぎる教室だが、2人は慣れたような軽い身のこなしで避けていく。

そうしているうちに、攻撃する怨霊の動きが一気に鈍ってきた。

「フォレッタ！」

「OK！キャロムーン！！」

アイコンタクトをとり、手持ちの槍を構える。

次の瞬間、2人同時に怨霊に向けて高速の連続突きをお見舞いした。

「光の速さで＿＿ムーンラッシュ！！」

「地獄の痛みを＿＿ヘルラッシュ！！」

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