表と裏。【リレー小説】 (ページ31)

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30話幽霊部員は目覚めたぐれーぷジュース！ページ31

細く、弱々しい声で、けれども確かにヨミは答えた。
メザートの涙で滲んだ視界でも、それはハッキリと見えた
苦笑しながら、起き上がろうとするヨミが。

「しょ、みん」
メザートの喉から、震える声が漏れる
それを見て、ヨミはメザートに手を伸ばした
「ほらぁ、目がちょっと赤くなっちゃってる。
ちゃんと拭かなきゃダメでしょう？」
クスクスと笑いながら、親指でそっとメザートの涙を拭う
「ほんとに、お姉ちゃんなのか、夢じゃ、ないのか」

うーん。どうだろ。少し唸ったヨミは、自分の頬をつねった。
“痛いから、夢じゃないよ”と言った後、ヨミは微笑み、メザートに言った。

「ただいま。メザちゃん。ジュエルさんと上手くできてる？皆は元気かな？」

「お姉ちゃん！！」
メザートは顔を歪ませながら、ヨミに抱きついた

「何でこんなに遅いんだ！どれくらい心配したと思ってる！お前が居ないと、私はっ──！」
ヨミの入院着の肩口を涙で濡らしながら、メザートは言った。
おかえり、お姉ちゃん。と。
「あーもう。こんなに綺麗な顔なのに、ぐしゃぐしゃになって……」
声を出していなかったからか、カサつくヨミの声。その事に気づいたメザートは、ヨミに水を差し出した

メザちゃんありがとう。と、笑いながら水を口に含む。
コップ1杯分の水が喉に消えていく様をみて、メザートは、やっと実感できた

ヨミが起きた事を。1年間の眠りから、今目を覚ましたことを。

2話も使っちった。
今回使用させて頂いたキャラは、
メインはメザート様。ノエル様。
他の方々も使わせて頂きました。