表と裏。【リレー小説】 (ページ23)

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22話望月ラビの昼登校/Chiffon ページ23

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『ふ、ぁあ………』

思わず欠伸が漏れてしまった。

昨日、夜遅くまで寝れなかったせいだ。

リユちゃんに電話してたのもあるけど、終わった後も全く寝れず、結局寝付いたのが午前3時頃だった。

『うぅ…初めて学校サボっちゃったなぁ…もうみんな来てるのかな』

正直に言うと、私は今日、案の定盛大に寝坊した。

そしてそのまま気力を失って昼頃まで寝てしまった。

そして迎えたFSTの今、ラビはしれっと部室に向かっている。

担任の先生に見つかると色々と終わるので、早足で。

やがて慣れ親しんだ部室の前に着く。

ドアを開けると、数人のメンバーは集まっていた。

いずれも暗い顔をしていて、もしかしたら自分のように寝不足の人もいるのかもしれないと思った。

『えっと…お、おはよう…というか、こんにちは？みんな…』

「おはよう？…ってラビ！？目の下の隈すごいけど大丈夫！？」

リンちゃんが会話に応じてくれた。

『あ…昨日ちょっと眠れなくて…』

「そっか…無理しないでね」

『無理してないからFSTから来てるんだよ〜』

…などと会話していると、いきなりドアが開いた。

「本当に済まなかったｯｯ！！！」

そこにあったのは、申し訳なさ全開で、全力で謝罪をする、君神リユの姿だった。

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