君にどう好かれるか考える。【妖怪ウォッチ３】

４１話：恰好つかない ページ43

貴方「ん…」


気がついたら、まず飛び込んできたのは真っ白い天井だった。


貴方「ここ…は……？」

「気が付かれましたか」

貴方「！…ぬらりひょんさん」

ぬらり「驚きましたよ、女官がいきなり執務室に飛び込んできたんですから」

貴方「女官…」

おそらく、それは時雨だろう。

ぬらり「その後の大王様と言ったら…真っ青な顔をして出ていったかと思えばあなたを抱えて帰ってくるんですよ？全くあの御方は…ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」

ぬらりひょんさんが小言を言っている。

貴方「ありがとうございます…。あの…」

私がベッドから動こうとした時…

ぬらり「ああ、まだ動かれない方が良いです。」

ぬらりひょんさんがすかさず止めに入った。

貴方「すみません…。エンマさんは…」

ぬらり「ああ…大王様でしたら、執務室ですよ。」

貴方「お礼が言いたいんです。そちらにお邪魔しまても宜しいですか…？」

ぬらり「それならば、大王様をお呼びしますが…」

貴方「だっ…ダメです！！！」

ぬらり「！」

急に大きな声を出した私に、ぬらりさん(長いから略)は目を見開いた。

貴方「よ…呼びつけちゃ恰好つかないじゃないですか……」

ぬらり「成程…では、足元にお気をつけて。参りましょうか。」

貴方「はいっ」

ぬらり「と、その前に…」

そう言うとぬらりさんは指を鳴らした。

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