１５７話 ページ28
貴方「聞いてくれてありがとう…フィン。
おかげでスッキリしたよ。」
フィン「……」
貴方「フィン…？」
フィン「すみません…。Aさんに…何て言えばいいか…わからないです……。」
貴方「気にしないでよ、そんな…」
フィン「……Aさん…。」
貴方「はい？」
フィン「一緒に此処で住みませんか…？」
貴方「え………？
フィン……何て……」
フィン「血は繋がってないですが、Aさんのお兄さんにもなります!!!」
貴方「お兄さんって……」
フィン「独りって…本当に寂しいですし……。僕は…少しでも力になりたい…。
それは僕だけじゃなくて、他の皆さんも思っている事です。」
貴方「フィン…。ありがとう、そう思って貰えるだけで充分……」
フィン「思うだけじゃ駄目なんです!!!」
フィンの瞳が、私を真っ直ぐに見つめる。
フィン「行動に移さないと何も始まりません!!それに、手遅れになることだってあるんです…!!」
貴方「フィン……どうしてそこまで…」
フィン「す…すみません……。何ででしょう……。僕にもさっぱり……。
Aさんを相手にすると…いつも………。」
貴方「…？」
どうしたんだろう。
フィンが下を向いたまま黙ってしまった。
フィン「…」
貴方「どうして黙ってるの……？」
フィン「わ…わからないです……。
体が火照って……心臓がドキドキ言ってます……。これって……？」
貴方「ふぃ…フィン……？」
フィン「僕…どうしたんでしょうか……？」
貴方「…」
私に聞かれても……分からないよ……？
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作者名：暁兔 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年2月17日 23時
