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１５４話 ページ25
貴方「大丈夫だよ、フィン。跡形が残ってもフィンのせいじゃない。
自分を責めないで？」
フィン「Aさん…。どうしてそんなに優しいんですか……」
貴方「私は優しくなんかないよ…。」
そう。
私は優しさなんて持ち得ない。
最低な人間……。
たくさんの人を傷つけた。
私は、周りの人の優しさにつけこんでいるだけ…。
私は悪だよ…。
救いたいと思ったみんなを敵に回した…。
大切な人を……散々傷つけて…。
守りたいと願っても…私は無力で…。
誰一人として救えない…。
貴方「怪我したのは私の落ち度です。だから……」
フィン「…」
だから…
貴方「悲しそうな顔……しないで……っ……フィンっ…!!!!!」
フィン「Aさん…」
涙で視界が歪んだ。
人の感情って、脆いものなんだ…。
もし…神様ってのが本当にいるのなら……。
私にみんなを守る強さが欲しい……
貴方「うっ……」
フィン「泣かないで……？」
フィンが背中を撫でてくれる。
貴方と同じだよ……。
どうして……？
どうして………
先輩達と……
こんなにも
離れたくない…と思うのだろう…。
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作者名：暁兔 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年2月17日 23時
