46話 ▽ ページ47
《治崎side》
Aは良く喋るガキだ。
『だあれ？このこ』
エリを連れてきた時、最初は人見知りしていたが、すっかり馴染んでいる。
『えりー！おえかきしよ！』
「…あ、う…」
俺の顔をちらりと見る。
「…行ってこい」
『おーばーほーるも、する？』
「しない」
「Aちゃん！私も入れてください！」
『いいよ！』
Aはトガとエリの手を引いて、机の前に座った。
クレヨンで絵を描き始める。
「はわわ…可愛いです…絵を描くAちゃん…動画撮ります…」
「…」
エリはどうすればいいのかわからないようだ。
そりゃそうだ。友達なんて一人もいない。作らせていないからな。
「何描いてるんですか、Aちゃん」
『いずく！』
「出久くん！！出久くんですか！良いですねぇ！かっこいいですよね！それ、描けたら私にください！」
『やーだ！いずくにあげるの！』
「…いずくってなに…？」
『いずくはね、ひーろーだよ！ひーろー、しってる？』
俯きながら首を横に振るエリ。
『ひーろーは、こまってるひとをたすけるの！かっこいいの！』
ニカッと笑うA。
「こまってるひとを、たすけるの…？」
下を向いて黙るエリを見て、Aが顔を覗き込む。
『…えり！これ、あげる！』
「いずく？」
『うん！かなしいことがあっても、ひーろーがたすけにきてくれるから！だいじょーぶ！』
渡された絵を握ったまま、Aに抱きしめられている。
「ああ…Aちゃん！私のところにも来てください！可愛いです…出久くんの絵、もっと赤を使ってください！傷が多い方が良いです！」
トガが動画を撮りながらずっと話しかけている。
「ぁーA…俺のところにも来い…充電タイムだ…」
死柄木が意味のわからないことをソファでつぶやいていて、そこに黒霧が突っ込みを入れる。
(収拾のつかないこたになっている…)
「おい、おまえ…どうだった？うちのAは…お前ももう少しエリと仲良くしたらどうだ？」
「…黙れ」
俺は苛立ちながら部屋を出た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
紫苑さんリクで、「オーバーホールとの絡みがみたい」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 812人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Lynn - 間違えた、ちょん、ごめん。このシリーズにナイトアイ様出たら教えるよ。 (2023年4月15日 11時) (
レス) id: 3d10a0695d (このIDを非表示/違反報告)
Lynn - Lynnだよ。ナイトアイ様も出て欲しいな。コメントはタメで大丈夫、自分もヒロアカ見てるから。月華、返事と更新待ってるよ。 (2023年4月15日 11時) (レス) @page9 id: 3d10a0695d (このIDを非表示/違反報告)
ねぎみ - 1-Aのみんなとの絡みが好きです…！！ (2021年8月24日 8時) (レス) id: 28dad0896f (このIDを非表示/違反報告)
ねぎみ - ブルドック懐かしいなあ… (2021年8月24日 8時) (レス) id: 28dad0896f (このIDを非表示/違反報告)
あき - うちだと、ブールドックは負けたら、たてたてよこよこまぁーるかいてぴっぴっ、て言うんですよ〜。地方で違うんですね！ (2018年8月25日 17時) (レス) id: 3080dca5d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちょん | 作成日時：2017年8月18日 14時
