縛りの「名前」(y) ページ26
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なんとか車に乗り込めて、『はあ。』と1人でため息。
…疲れた…。あの子、ほんまに読めへん…
わからんからこそ、その謎めいた危なさが、
男性に好かれるんやと思う。
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Aの家に着き、
『ごめん待たせて』って言葉と共に靴を脱ぐ。
「おかえり！」
『ただいま』
…かわいいなぁ……言わんけど。
コートを渡し、別の部屋に掛けてもらいに行ってる間に、手を洗う。
「どうして」
『え？』
洗ってる最中、コートをかけに行ったはずの彼女が、
俺のコートをぎゅう、と握りしめたままこっちに来た。
「どうして…っ？」
さっきまでの笑顔が嘘みたいに、今は涙を浮かべてて、
『A…？』
Aside
コートを預かった時、ふんわりと香った香水の香りは、「アユ…っ？」彼女ので。
コートに鼻を付けて匂いを嗅ぐと、しっかりアユの匂いだった。動揺してる私に追い打ちをかけたのは、
「なん、で…」
裕ちゃんのポケットから出てきた、アユの電話番号が書いてあるメモだった。
「これ何！？」
『えっ、』
わかってる、私は裕ちゃんのなんでもないことくらい。彼女でもないのに、裕ちゃんに詰め寄るなんて間違ってるし、そんな権利無い。わかってる。でも、アユ…っ。
「どうしてアユの番号書いてある紙があるの…！？」『待って、俺知らんって、』
「裕ちゃんも…アユなの…っ？」
横山side
やっと決心がついた。もうこれ以上俺が遠慮する必要ホンマにないんちゃうかって。こんな中途半端、俺はずっと嫌やった。
「裕ちゃんっ」
彼女を抱き締めたら、震えてるのがわかって。
『何もないよ。俺は。…何もないよ』
「じゃ、これ」
『多分知らんうちに入れたんやと思う。』
彼女に、自由に俺を縛れる名前を付けてあげたい。
…彼女に、そばに居てと自由に言える名前が俺は欲しい。
…だからもう…、
『中途半端な関係やんな』
『…もう、ほんまに、俺のにならへん…？』
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［ねぇーなんで今日はお泊まりダメなの？］『…』［忠義くん？］『…………別れよ、アユ。』
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はぐ(プロフ) - まるこさん» まるこ様ー！ありがとうございます！あともう少しお待ちください！🥰 (2021年12月31日 21時) (
レス) id: 8ff6ecaa7f (このIDを非表示/違反報告)
まるこ(プロフ) - 最後までありがとうございました🙌……って、えぇぇぇぇ！？いや、まだ何かありますよね！？笑 年明け、楽しみにしております！ (2021年12月31日 20時) (レス) id: 882f735b0b (このIDを非表示/違反報告)
まるこ(プロフ) - １週間長かったです〜😂え？アユはナニモノ！？？と思って読みましたw 今日の2回目の更新も楽しみです🙌 (2021年11月18日 21時) (レス) id: 882f735b0b (このIDを非表示/違反報告)
はぐ(プロフ) - まるこさん» まるこさんいつもありがとうございます！💕今日は更新日なのでお楽しみください！💕 (2021年11月18日 20時) (レス) id: 8ff6ecaa7f (このIDを非表示/違反報告)
まるこ(プロフ) - 来週もヤキモキしながら楽しみに待ってます🙌 (2021年11月12日 0時) (レス) id: 882f735b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2021年10月25日 22時
