笑顔がいつつ ページ6
え、は、速くないですか？！
嬉しいです、、！
「いや、ね？
ホントに海行くじゃん。」
「おーおー。
いいだろー。この景色。」
「暗くてよく分かんない。」
2人は海に来ていた。
今の時刻は深夜で、誰も海にはいなかった。
「、、、、で、遊ぶ約束するんでしょ。
早くして。」
「、、、、ははッ。
やっぱお前、素の方が可愛いぜ。」
「あっそー。」
彼女は少し呆れたように言った。
今までの彼女からは想像できないような、感情がないような顔をしていたが、
どこか彼女は、嬉しそうだった。
「えーっと、今度の祝日は？」
「あーーー、
そこ蘭と竜胆と飯。」
「そっか。
じゃあ明日の放課後。」
「一気に縮めんんじゃん。」
「今月空いてるのそこだけ。」
「わー。
何？塾？」
「そう。来年は受験生だし。」
「まだ受験生じゃねぇだろ。」
「最初が肝心。」
淡々と会話を進めていくたび、
顔には出てないが少女も、イザナも、笑顔になっていった。
「よし、じゃあ明日でいいナ。」
「うん。」
「もう俺帰るけど、お前は？」
「、、、弟帰ってると思う？」
「帰ってるだろ。流石に。」
「、、、」
「、、、」
「イザナ送って。」
「何でだヨ。」
「イザナが連れて来たんじゃん。」
「、、、、しゃーねーな。」
負けたようにイザナは少女をバイクに乗せた。
「ちゃんと掴まれよー。」
「ん。」
少女は少し、微笑んでいた。
続く
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作者名：千飴 | 作成日時：2023年10月16日 20時
