俺と結婚ごっこしよ【黒】[カレカノごっこ続編]

5.君が朝ごはんを作る音で目が覚めるって幸せすぎる ページ5

「困った事や、こうしたいとか、思った事とかなんでも我慢しないで相談して？夫婦なんだから」
俺がAを助けてあげたいから。とそっと指先を繋いだ。

「め…蓮…も相談してね。もし住むのは疲れるから自分の家にもう帰って欲しいとか、一人になりたいとかあったら私帰るし」
私も蓮が気疲れしないか気になるから。と伝えれば

「もしかしてAもう帰りたいって思ってる！？」
と笑うから
「…大丈夫」
結婚したし、と指輪を見せれば、目黒さんが嬉しそうに笑った。


気を抜くと目黒さんと言いそうになるし、敬語になりそうになる。



「おやすみ」
「おやすみなさい」

目黒さんが準備してくれていたお揃いのパジャマは目黒さんと同じ柔軟剤の香りがして、シャンプーもコンディショナーも目黒さんと同じ香りに包まれて、そっと抱きしめて優しいキスを落として目黒さんが微笑んだ。

渡辺さん達がお泊まりした日は簡易ベッドを目黒さんのベッドにくっつけて隣同士で寝たらしいけれど…
目黒さんのベッドと少し離れているけれど私には隣同士すら緊張して眠れない気がする！！

「A、本当にそっちでいいの？俺のベッド使っていいし、なんなら一緒でも」
「…蓮は自分のところで！私はここで十分なので…」

「で、モコもそっちで寝るの？」

モコが私の寝る簡易ベッドに横になっていて

「狡いくない？二人で一緒に寝るとかさぁ、マジで俺もモコになりたい…」
いいなぁ、と拗ねた顔をした。

「手だけ繋いで寝よっか」
ベッドに横になって目黒さんがベッドの端に体を寄せて、手を伸ばす。

そっと手を取れば、目黒さんがぎゅっと握って優しく微笑んで

「めっちゃ幸せ」

と眠そうな声で言って大きく欠伸をして

「俺、秒で寝るかも」

幸せ。とまた言って

本当に秒で眠った。



目黒さんが本当に本当に嬉しそうに幸せそうな寝顔で、そのお顔があまりに整っているから少し見惚れてしまって…、やばい、幸せかもしれない。この人といると本当に心の奥が温かくてこうして手を繋いで眠れるなんて、本当に幸せだ。そう思って目を閉じればいつの間にか眠っていた。


朝スマホのアラームで目を覚ませば、目黒さんは
…すごい寝相で眠っていた。

しっかりとモコが目黒さんのベッドに移動して目黒さんの側にいるのも可愛い。


冷蔵庫を開けてキッチンを使わせてもらった。



旦那さんに朝ごはん作るって、こんな気持ちなんだ。



(君が朝ごはんを作る音で目が覚めるって幸せすぎる)

6.今夜は君と何をして過ごそうかと考えるだけで楽しくてしょうがない→←4.俺、マジで結構キス魔かもしれない

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