4.今度は俺、父親かよ…！ ページ5
うちのグループには家庭教師に最適なお兄ちゃんがいる。
阿部亮平、通称阿部ちゃんだ。
「阿部ちゃん、テスト前なので勉強教えて欲しいです！時間空いてる？」
「ちょうどラウールもそんな事言ってたから帰りに一緒に事務所で勉強みようか」
「わーい、阿部ちゃん大好き！」
「はいはい」
ラウールも同じ事言ってたよ、双子だなぁと笑われた。
撮影が終わって事務所に戻ろうとすれば
めめが台本を受け取る用事があるからと一緒に車に乗って
事務所で台本を受け取っても
めめが帰らない。
最初は同期と会って話をしているだけかと思っていた。
夜十時になった瞬間に会議室がノックされて
「阿部ちゃん、そろそろA先に帰していい？」
とめめが顔を覗かせた。
「お、めめまだ居たんだ？そうだねAはそろそろ帰った方がいい時間かな？」
「え！真都は？！」
「俺まだやっていきたい」
「じゃあ私も！」
と言えば
「Aは明日ラウールに教えてもらって」
帰る準備して
とめめが言う。
私が抵抗すれば
「もうマネージャーに車下に回してもらってるんだからさっさとしろよ」
って
私のバッグに筆記用具を勝手に入れてめめが持った。
「めめって自分の準備はゆっくりだけど、Aの準備は早いよね」
阿部ちゃんが笑って
「よかったねA。めめが一緒に帰ってくれるなら寂しくないし帰りやすいよね」
ありがとう目黒。と阿部ちゃんがお礼を言って私に手を振った。
めめと二人でエレベーターを待つ。
「もしかしてめめ、私を待っててくれた？」
「もしかしなくてもそうだよ。そもそも遅い時間に仕事じゃないのに外にいるのがダメっしょ」
「真都が一緒だもん」
「他の日とかAだけで誰か友達と勉強して遅くなるとかマジでちゃんと家に帰る時間考えないとダメだからな？」
エレベーターが到着して
めめはドアを手で閉まらないように押さえて
私を先に乗せてから自分が乗る
いつもそう。
「すぐドア閉まらないから大丈夫だよ」
そう言って笑えば
「万が一があるかもしんないだろ」
少しめめが拗ねて
「そういうとこ、女子にモテそう」
彼女作ったら悲しいからね？とぎゅっと抱きつけば
エレベーター内で誰の目も無いからなのか
ちょっとだけぎゅっと抱きしめ返してくれて
「A、彼氏作ろうなんて考えるなよ？」
「めめ、パパみたい」
笑ったら、また拗ねた。
(今度は俺、父親かよ…！)
5.俺との約束より康二の送迎か？！→←3.俺もその他大勢のお兄ちゃん？
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chako(プロフ) - みかさん» みかさんこんにちは！嬉しすぎます！みかさんのお言葉が私の癒しになりました😭 (4月6日 17時) (
レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
みか - こんな素敵な小説が私の癒し (3月30日 21時) (レス) id: 11e98131e9 (このIDを非表示/違反報告)
chako(プロフ) - 目黒みなみさん» みなみさんこんばんは！大好きとおっしゃってくださって嬉しいです〜！続きも更新したのでお付き合いくださいませ！ありがとうございました！ (3月12日 23時) (レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
chako(プロフ) - みかさん» みかさんこんばんは！嬉しいお言葉ありがとうございます〜！書く励みになりました〜！ (3月12日 23時) (レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
目黒みなみ - このお話とっても大好きです！続き待ってます！！ (3月5日 19時) (レス) @page5 id: f773091c04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chako
| 作成日時：2024年2月16日 22時
