10.仕事と添い寝の距離感 ページ10
「次は絶対に金太郎話すんで!」
俺、Aさんの手の温かさで即落ちしちゃってごめんなさい。と言っていたけれど
金太郎じゃなくても目黒さんの声で私も即落ちしちゃったからご安心を。
帰り道に、ふと目黒さんの声ならなんでも眠れるのでは??と思ってサブスクに入った。
目黒さん主演のドラマを流しながら寝てみよう。
そうすれば添い寝しなくても毎日安眠じゃん!!!と浮かれて夜再生したけれど
なぜか眠れなかった。
目黒さんのページの撮影日は添い寝日の翌日で
初めての打ち合わせで私達は出会って、それから添い寝、そして添い寝。
そして撮影!!って、なんか不思議。
妙に緊張してしまうのは、本来なら他人行儀な関係なのにすでに私達は仕事以外で一緒に過ごしてしまっているから。
「おはようございます!よろしくお願いします!」
スタジオ入りして、準備した服を楽屋にあるハンガーラックに撮影の順番でかけていく。
スタイリストさんとヘアメイクさんと打ち合わせをして、準備を終えてスタジオでカメラマンさんと編集さんとも打ち合わせしてモデルさんの入りを待つ。
「おはようございます」
スタジオの空気が明るくなったのはメインモデルの目黒さんが入ってきたから。
皆が挨拶をして、私もご挨拶をして
顔を上げれば、目黒さんが目をみてにっこりと微笑んで
私も微笑み返した。
「今日はよろしくお願いします」
「Aさん、めっちゃ肩に力入ってますね」
目黒さんに最初の撮影の衣装がこれで、次が、と楽屋で説明していけばそう言われて
「気合いが入ってますから」
と笑えば
「俺も今日めっちゃ気合い入れてきました」
一緒です。
そう言って脱ぎはじめた。
着替えとか緊張する事は無い。
アーティストさんとか、モデルさんとか脱がれるのも羽織らせるのも慣れている。
なのに、妙に緊張するのはなんで!!!
「このコーディネート、めっちゃかっこいいっす」
「似合ってます。目黒さんに似合うと思ってました」
そう見上げれば
「俺、好きです」
と微笑む。
「え?!」
何が!!!??何を!!!?と一瞬焦ったものの
「このコーディネート、好きです」
と言われて、真っ赤な自分が恥ずかしい。
「これ、買取できますか?気にいっちゃいました」
真っ赤ですけど大丈夫ですか?
と笑うから、撮影が終わるまでにプレスに聞いておきます!と逃げるようにスタジオに走った。
どうしよう距離感がつかめない!!
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みか - お疲れ様でした! (2月25日 20時) (レス) id: 11e98131e9 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - こんばんは。完結おめでとうございます。気がつけばふわっと終わってる〜!ハッピーエンドだからいいけども!目黒くんの話し声で寝たい人生でした。ありがとうございました。 (2月24日 17時) (レス) id: b19d2edb84 (このIDを非表示/違反報告)
chako(プロフ) - みかさん» みかさんこんばんは!嬉しいお言葉ありがとうございます!お言葉もらえただけで励みになります!! (2月15日 23時) (レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 気になる展開になってきた (2月12日 16時) (レス) id: 11e98131e9 (このIDを非表示/違反報告)
chako(プロフ) - 游さん» 游さんこんばんは。いつもありがとうございます!修正しました! (2月10日 23時) (レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:chako | 作成日時:2023年10月30日 20時