9.その声が金太郎を紡ぐ前に ページ9
ベッドに横になって電気を消して
繋がれた温かい手に
「Aさん、あれから眠れてた？ぜんぜん連絡してくれなかったけど」
目黒さんの低い声だけが聞こえる。
「…ぜんぜん眠れなくて、でもやっぱり目黒さんはお忙しいでしょうし言い出しにくくて。眠れない日が続いてて、またしっかり寝たかったので連絡もらえて嬉しかったです」
そう伝えれば
ぎゅっと手を握り直して
「もっと、甘えていいし」
俺、マジで嫌じゃないから。
Aさんなら、いつでも来ていいと思ってるから。
と…言われた気がする…夢の中で？？
記憶が曖昧なのはもう目黒さんの声があまりに心地よくて
金太郎の前に私は寝てしまったから。
でも、目黒さんも金太郎を話す前に寝たとか。
キングサイズのベッドの両端にいた私達は
朝起きたら、毛布は床に落ちていて
寒かったからか
真ん中で抱き合って眠っていた。
心地良すぎる体温に、なんで温かいんだろう、なんでいい匂いがするんだろう
なんて夢と現実の間でふわふわ考えて
現実をゆっくりと思い出して目黒さんと手を繋いで寝て…と考えたら色々頭の中で繋がって
「うわあああ！！！失礼しました！！」
目を開けたら、先に目が開いていた目黒さんと視線が間近で重なって慌てて起きて土下座した。
「よく眠れた？」
「めちゃくちゃ良く眠れました！！！ごめんなさい、私熟睡できてなかったからよく眠れたからか寝相悪かったみたいで…ごめんなさい！！」
「俺も寝相悪いからAさんを抱き枕と思って寝てたみたい、ごめんなさい」
だからおあいこ。と笑って
「やっぱりこれぐらい寝れると体がめっちゃ楽！！！」
と大きく伸びをして、はぁ！！と深呼吸をした。
大きく伸びをした目黒さんがとても大きく見えて、すっぽり包まれて寝ていた体格差を思い出して心臓がうるさい。
というか、彼女いたりしたらこんな事…いないからしてる？？それとも？
といまさら気になって
「…あの、本当に今更なんですが目黒さんは彼女さんがいたり…私ご迷惑を「無いです！！いないです。俺、そういう事しないです。ていうか、Aさんは…彼氏いたりしますか？」」
私と向かい合い真っ直ぐな目で言うから
「…いないです！！！…目黒さんにいなくて安心しました！！」
「よかった。俺も安心した」
と、笑顔で手を繋いで髪を撫でられて…。
私、彼女いない何を安心した？？？？？
10.仕事と添い寝の距離感→←8.目黒さんは天然というか、心が広すぎる？
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みか - お疲れ様でした！ (2月25日 20時) (
レス) id: 11e98131e9 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - こんばんは。完結おめでとうございます。気がつけばふわっと終わってる〜！ハッピーエンドだからいいけども！目黒くんの話し声で寝たい人生でした。ありがとうございました。 (2月24日 17時) (レス) id: b19d2edb84 (このIDを非表示/違反報告)
chako(プロフ) - みかさん» みかさんこんばんは！嬉しいお言葉ありがとうございます！お言葉もらえただけで励みになります！！ (2月15日 23時) (レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 気になる展開になってきた (2月12日 16時) (レス) id: 11e98131e9 (このIDを非表示/違反報告)
chako(プロフ) - 游さん» 游さんこんばんは。いつもありがとうございます！修正しました！ (2月10日 23時) (レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chako
| 作成日時：2023年10月30日 20時
