20.恋のドキドキからのサプライズのドキドキで。 ページ20
恋を自覚した私と、ただの睡眠が必要で添い寝したいだけの目黒さんとの添い寝のハードルが高い。
どういう気持ちで鍵を持っていたらいいのか。
鍵を眺めてしまう時間が長くなっている事にも気が付く。
この鍵には意味なんか無いのに、鍵を見るだけで心臓がキュッとして目黒さんを思い浮かべてドキドキしてしまう。
眠れない夜が、恋で眠れないのかわからなくて
もちろん睡眠不足なまま仕事をした。
そして眠れなかった日の翌日、仕事が終わって一旦部屋に帰ってシャワーを浴びてから
約束の目黒さんの家に向かっている途中で
「もしもし？Aさん、今どこ？」
目黒さんの電話越しの声が優しくて
「あ、もうすぐ着きそうなんですが、目黒さんもう帰ってらっしゃいますか？」
そう聞けば
「ちょっとだけ遅れそうで、モコにご飯あげ忘れて先に鍵使って入ってモコにご飯あげてもらっていい？！」
「え！！！」
なるべく鍵を使いたくなかったし、先に家主がいない家に上がり込むなんてしたくないと思っていたのに！！！
断りたいけど、モコちゃんが困っていると言われると断れない！！
「ご飯って…何をあげれば…」
「キッチンのカウンター横にあるサイドテーブルわかる？そこに餌があるから、お願いします」
あとね、ケーキは買ってあるから買って帰らなくていいからね。
優しくあまーい声に、こっちの心臓がもたない。
言われた通りにケーキも買わず、
鍵を握って目黒さんのドアの前で息を呑む。
はぁ、とため息なのか深呼吸なのか深く息を吐いてからまた吸って
鍵を開ければ、玄関でモコちゃんが待っていて
ご主人様じゃない事に不思議そうに首を傾げた。
「こんばんは。モコちゃん。ごめんなさい目黒さんじゃなくて。頼まれたのでご飯を先にあげますね」
なので、お邪魔します。と部屋に入って
モコちゃんが私の後ろからついて歩いて
受け入れてくれた様子で安心した。
廊下からリビングへの扉を開ければ
…テーブルの上が妙に華やかだ。
お花が飾ってある花瓶の中も華やかだけれど、花束も置かれていて
料理も並んで、ケーキもある…。
「…目黒さん！？」
これ、目黒さんいるんじゃない！？と見渡せば
寝室の扉が開いて
「Aさん、おめでとう」
って！！
え？！なんの日ですか！？と自分が祝ってもらえる理由がわからなくて戸惑えば
「サプライズ成功した？」
成功しすぎて、心臓がバックバクいってます！
21.もし俺が嘘ついても許してくれる？→←19.さようなら目黒さんからのただいま目黒さん
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みか - お疲れ様でした！ (2月25日 20時) (
レス) id: 11e98131e9 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - こんばんは。完結おめでとうございます。気がつけばふわっと終わってる〜！ハッピーエンドだからいいけども！目黒くんの話し声で寝たい人生でした。ありがとうございました。 (2月24日 17時) (レス) id: b19d2edb84 (このIDを非表示/違反報告)
chako(プロフ) - みかさん» みかさんこんばんは！嬉しいお言葉ありがとうございます！お言葉もらえただけで励みになります！！ (2月15日 23時) (レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 気になる展開になってきた (2月12日 16時) (レス) id: 11e98131e9 (このIDを非表示/違反報告)
chako(プロフ) - 游さん» 游さんこんばんは。いつもありがとうございます！修正しました！ (2月10日 23時) (レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chako
| 作成日時：2023年10月30日 20時
