18.甘すぎる空気と自覚 ページ18
「め…め、めぐろ…さ」
寝起きの顔面でも色気もすごいし眼力がすごい！！！
見下ろされて
見つめられて
朝から心臓がうるさいし、若干パニックというか頭が真っ白でどう行動していいのかわからなくて固まるしかできない。
「…俺が何かしたら、どうする？」
ねぇ、どうする？
って目黒さんの顔面が近づいてきて
ぎゅっと目を閉じて毛布で顔を隠せば
「なんて言ったらどうする？」
声のトーンが変わって
優しく笑いながら目黒さんが言って
隣に倒れこんだ音がした。
ゆっくり毛布から顔を出せば
「Aさん耳まで真っ赤！！ごめんごめん」
ちょっとふざけちゃったね。って私の乱れた髪を直そうと手を伸ばして撫でて笑う。
「アカデミー賞で受賞されてる目黒さんが素人相手に演技とかやめてください！！ほんっとに頭真っ白になりましたからね！？」
「だって、Aさんマジで俺を男とも思ってないみたいな事言うから」
俺だって男だし、Aさんがもし他の男の側で不眠が治るってわかって家に行って添い寝とかしたらこんな事あったりするかもしれないじゃん、危ないからね？！わかってる？
と言われて
「わかってますよ…あと目黒さんを男と思ってないんじゃなくて、私を目黒さんが女とは思わないだろうと思ってるだけですし」
と思わず素直に言ってしまって
やってしまった、と思った。
目黒さんを男として意識している、と言ってしまったようなものだ！！！
恥ずかしくて顔を上げられなくてじっとしていれば
「よかった。俺もちゃんとAさんを女の子だって、最初から思ってるから」
って。
俯いた私の頭にまた大きく優しい手が乗って
優しく撫でてくれる。
ベッドの上で
朝起きてすぐ
優しすぎる目黒さんの声と甘い空気に包まれて
ゆっくりと顔を上げれば
にっこりと微笑む目黒さんが私を見つめて
「そろそろ朝ごはんにしよっか」
と私の頭をぽんぽんっと優しく軽く叩いて立ち上がった。
うわああああああああ！！！！！死ぬほどドキドキした！！！！
あまりに甘すぎる展開に、下手したらこのままキ…いやいや、誰も好きだとか言ってないし！！！まーーーったく目黒さんは私の事なんとも思ってもないし！！！ただ性別確認しただけだし！！！落ち着け私！！！
ただ、本当に死ぬほどドキドキしてしまった…！！！！
どうしよう！！！
私、完全に目黒さんが好きだ！！！！！！
19.さようなら目黒さんからのただいま目黒さん→←17.微塵も思ってません！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1873人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みか - お疲れ様でした！ (2月25日 20時) (
レス) id: 11e98131e9 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - こんばんは。完結おめでとうございます。気がつけばふわっと終わってる〜！ハッピーエンドだからいいけども！目黒くんの話し声で寝たい人生でした。ありがとうございました。 (2月24日 17時) (レス) id: b19d2edb84 (このIDを非表示/違反報告)
chako(プロフ) - みかさん» みかさんこんばんは！嬉しいお言葉ありがとうございます！お言葉もらえただけで励みになります！！ (2月15日 23時) (レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 気になる展開になってきた (2月12日 16時) (レス) id: 11e98131e9 (このIDを非表示/違反報告)
chako(プロフ) - 游さん» 游さんこんばんは。いつもありがとうございます！修正しました！ (2月10日 23時) (レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：chako
| 作成日時：2023年10月30日 20時
