2.甘く魅惑的な添い寝のお誘い ページ2
次号の打ち合わせでテーマごとに私が作成した資料でメイクさんやカメラマン、編集さんと打ち合わせするのに、今回は目黒さんがぜひ参加したいとおっしゃって打ち合わせ段階から参加してくださっていたので挨拶を最初にした。
優しい声だと思ったし、優しい瞳だと思った。
「よろしくお願いします。精一杯頑張りますので、ぜひ目黒さんもどんな服を着たいとかもご意見いただければ」
そう頭を下げれば
「俺も一生懸命頑張るので、色々意見交換してください」
俺、めっちゃ今ファッション勉強中なので。と笑顔を見せて
「そんな、教えるほどでは!」
と首を振れば
「目黒くんは何事も一生懸命だからAちゃん、教えてあげてよ」
と編集長から言われて、お役に立てることがあれば、と笑って席に着いた。
席に着いて話し始めて
目黒さんが自分の意見を話し始めると、気がつくと眠くなってしまっていて
急な眠気今までこなかったのに!なんで!?私めちゃくちゃ失礼だ!!!
とウトっとした瞬間に汗をかいて、周囲に見られていなかったか確認して自分で手をつねった。
なのに、何度も何度も、目黒さんの声が眠気を誘う。
「目黒さん!!!
会議が終わってマネージャーさんと目黒さんが出て行った廊下を走って追いかけて頭を下げた。
「どうしましたか?」
「申し訳ございませんでした!!うたた寝なんて…!!たぶん、私最近眠れてなくて、もう病気というか…不眠症で、なぜか目黒さんの声で…「ちょっとマネージャー、席外してもらっていい?」」
不眠症を重く考えてくれたのか、目黒さんが真剣な顔で
「Aさん、ちょっとあっちで話しましょうか」
とビルの外階段の人気のない踊り場に出てくれた。
「不眠、なんですか?」
「本当に失礼でしたよね…すみませんでした。もしかしたら治ったのかもしれないです。さっきあんなに眠くなれたので…」
「いや、実は俺も…最近眠れなくて。さっきAさんと握手した時に心地いいなぁって…なんか眠れそうだなぁって俺も実は思ってて…」
やっぱり目黒さんの声は心地いい…。立ち話なのに、目を閉じて聞いてそのまま寝てしまいたいとすら思う。
「目黒さんも眠れないんですね…お仕事忙しいですもんね。なのに今日打ち合わせですみません…お時間ないのに」
「謝らないでください。俺、いい事思いつきました」
添い寝、試してみませんか?
それは目黒さんからのとても魅力的な誘惑だった。
3.すでに立ったまま眠れそうです→←1.初めて聞く声と手の温もり
1874人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みか - お疲れ様でした! (2月25日 20時) (レス) id: 11e98131e9 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - こんばんは。完結おめでとうございます。気がつけばふわっと終わってる〜!ハッピーエンドだからいいけども!目黒くんの話し声で寝たい人生でした。ありがとうございました。 (2月24日 17時) (レス) id: b19d2edb84 (このIDを非表示/違反報告)
chako(プロフ) - みかさん» みかさんこんばんは!嬉しいお言葉ありがとうございます!お言葉もらえただけで励みになります!! (2月15日 23時) (レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 気になる展開になってきた (2月12日 16時) (レス) id: 11e98131e9 (このIDを非表示/違反報告)
chako(プロフ) - 游さん» 游さんこんばんは。いつもありがとうございます!修正しました! (2月10日 23時) (レス) id: 4bcc778cb3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:chako | 作成日時:2023年10月30日 20時