目黒蓮と私の幸せな結婚2ー本当の幸せな結婚のはじまり

9.マスク越しのキスと優しい手 ページ9

そっとベッドから出て、部屋を出ればまだリビングに灯りがついていた。



「お母さん…まだ起きてたの？」

「熱はどう？まだ怠そうね、解熱剤切れてきたかしら。着替える？汗かいたでしょ？」


着替えを出してくれて、水分を補給しなさいと水を渡してくれて薬も飲んで

親ってありがたいと思った瞬間に


「あの、目黒蓮が家に居るのよ！？寝られると思う！？」


あの目黒蓮が家に来たのよ！！！と興奮気味に言った母を見れば

夜中なのにメイクしてるし服も部屋着じゃない！！



「夜分すみませんって、インターフォン見たらまさかの蓮くんでびっくりしちゃったわよ」

「こっちがびっくりだよ…仕事忙しいのにまさか…てか、もうソファーで寝ていい？」

「何言ってんの？！せっかく忙しいのにAが心配で来てくれたのに放置するわけ！？あんな旦那さんいないわよ？！部屋に戻りなさい！」

「いやいや、風邪うつったら大変だし」

「ちゃんと蓮くんもマスクしてたし、あなたもしたら大丈夫！」

怠い体でソファーに寝転がろうとしたのに親に阻止されて、無理矢理部屋に戻されてしまった。




そして私の部屋で目黒蓮は爆睡中。



なんか自分の部屋に目黒蓮がいるって不思議な景色だ。


前の具合悪かった時と似た状況だけど似ていないのは二人の関係で。



目黒蓮の髪にそっと触れて撫でても目黒蓮は起きないから

「ありがとう」

心配してくれて。忙しいのに来てくれて。

と小さく言って



目黒蓮の肩に毛布をかけてから横になった。





明け方、そっと髪を撫でられた感じがして目を開ければ



目黒蓮が心配そうに私を見下ろしていた。




「ごめん、起こしちゃった？」

熱少し下がったみたいだね。と大きな手が髪を撫でるから

「…来てくれるなんて思わなかった」

と言えば

「俺が会いたかったから無理矢理来ちゃってマジで夜中にお義母さんとか迷惑かけてごめん…朝ご飯もめっちゃ美味しかった」

えっ！もう朝ご飯食べたの！？

「今日もゆっくり休んで、俺仕事行ってくるから」

モコはマネージャーからペットシッターさんに頼んでもらったから安心して休んでて？と言われ、頷いたら

「いってきます」

マスク越しにまたキスをして目黒蓮は仕事に向かった。





少しまた眠ってからリビングに行けば



目黒蓮に振る舞った朝ご飯の残りがたくさんあった。




パーティーでもしましたか？お母さん。っていう豪華な朝食と

朝からメイクをしっかりしたお母さんがいた。

10.その声が優しく名前を連呼する！！→←8.まさか、デジャヴ？？？

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