目黒蓮と私の幸せな結婚2ー本当の幸せな結婚のはじまり

8.まさか、デジャヴ？？？ ページ8

「玄関先であれなので…」

どうぞ、と言っても

「大丈夫！気にしないで？とにかく私がAちゃんに食べて欲しかっただけで来たんだから！もう帰るし」

と微笑む美女！！！


てか、めっちゃいい人！！！！



そりゃ目黒蓮の性格がいいのも頷ける！！！



「蓮、Aちゃんと結婚できて幸せだってよく言うのよ、蓮と結婚してくれてありがとうね。こんな無茶な親の約束守ってくれて…私、本当は知ってたの。蓮の片思いだって。でも知らないふりをしてAちゃんが拒否したらそれでもいいって思って顔合わせしてみたんだけど。本当にありがとうね。蓮をよろしくね」


目黒蓮のお母さんは美味しいご飯以上の

目黒蓮が片思いというパワーワードの置き土産をして、私の熱はぐんぐん上がった。



ベッドに横になって

目黒蓮が私と結婚して幸せだと親に話しているなんて…。



たぶん、幸せなのは私だ！！！



何度も目黒蓮のお母さんの言葉を思い返しては、また熱を上げた。




もう美味しいご飯を食べに起きる気力もないぐらいに熱を上げた。




そして親に助けを求めて

実家に運ばれた。




「目黒蓮に…連絡しておいて…」

実家に帰るから安心してって…とうわ言のように私は言っていたらしい。



朦朧としたまま親に病院に連れていってもらって薬をもらい

朦朧としたまま少し食べさせられて薬も飲んだらしい。





実家ってありがたい。



久々の高熱に、最近怒涛の出来事が続いたから熱がでたのかもなんて思いながら眠る。



前は知恵熱みたいな時に目黒蓮がお世話してくれたっけ。

忙しい人なのに本当に優しいというか…。

そう思うと、高熱の中目黒蓮の事ばかり思い出して

弱っているから会いたいのか、好きだから会いたいのか。

会いたい、なんて思ってしまうけれど

今は早く治してモコのお世話だってしないと目黒蓮は忙しいから仕事に集中してほしいし…。

とにかく早く治して戻らなきゃなぁ、なんて目を閉じた。






夜中に真っ暗な部屋で目を開けて起きあがろうとしたら重たい。






デジャヴ！！！！？？？





でも実家だし実家の私の部屋だから、お母さんがそんな子供扱いして心配で？！


と目を開ければ


お母さんじゃない後頭部と腕がベッドにもたれかかって眠っている…






なんで実家に目黒蓮が！！！？？？





えっ？まぼろし！！！！？？？




まだ夢の中？



もしくは高熱で能力が覚醒した私が魔法使いとかで…

目黒蓮を召喚した？？

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