目黒蓮と私の幸せな結婚2ー本当の幸せな結婚のはじまり

35.プレゼントだけを届けた甘いサンタさん ページ35

恐る恐るもう一回部屋に入れば






「メリークリスマス！！」



目黒蓮が毛布を捲って、無邪気に笑った瞬間に



目線が私の服を見て固まった。







しまった！！！！！！！


隠れて勇気を出して着た目黒蓮の青いパーカー！！！！

めっちゃ青い！！！！目立ってる！！！！


大きいし青いし目立ってるよ！！！


まるで毎回いない時に勝手にきているキモ奥さんじゃん！！！！！


「違う！！！違うの！！！いつも着てないからね！？？たまたま！！！！つい魔がさして！！！会えなくて寂しくてやっちゃっただけで！！！クリスマスだからやっちゃっただけで！！！初犯です！！！！！」




言い訳がイタい！！！！！

言い訳がひどい！！！！



でも目黒蓮は大笑いだし、モコはすでに私のベッドで眠っている。





「じゃあ逮捕しよっか」




ってあまーーーーーーーい！！！！！





目黒蓮の声が、

笑顔が、

広げた両手が



あまーーーーーーーい！！！！




「メリークリスマスA、ごめんね、帰れるかわからないスケジュールだったからがっかりさせちゃかわいそうだから言わなくて。でもこうやってサプライズでもいいかなって」

でも、まさかAが俺のパーカー着て現れるとは思わなかったけど。と手を叩いて笑う。



たぶん、今私は酔っ払っただけじゃなく顔が赤いと思う。

恥ずかしい。

思わず俯いた。



「俺に会いたかった？俺の服着たくなるぐらい」

でも目黒蓮の優しく甘い声が聞こえて俯いていた顔を上げれば、目黒蓮が手を伸ばし、私の手首を掴んで引き寄せた。



「ごめんA、忙しすぎてプレゼント買えなかった」


必然的に目黒蓮の腕の中に倒れ込んだ私に、優しく髪を撫でてそう言うから


「私だって…！！会えないと思って買ってないから大丈夫だよ！！！って、私こそ準備するべきだった…ごめん」


時間だってあったのに情けない！！！と反省したら、目黒蓮が両頬を撫でて挟んで、ちゅっと音を立ててキスをして






「じゃあさぁ、俺をAにプレゼントするから、俺にAちょーだい？」

いい？





ってくりっとした瞳で、口をぎゅっとして首を傾げて



目黒蓮の前髪が揺れた。







あまーーーーーーーーい！！！！！！











サンタさんはプレゼントだけを届けて戻ってしまったけれど

あまくて幸せなクリスマス。

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