目黒蓮と私の幸せな結婚

最終話：それは幸せな結婚生活のはじまり ページ39

どうしよう。

恥ずかしい。


どうしよう。

モコの様子を見てすぐ実家に帰る予定だったのに…離婚する予定だったのに。




目黒蓮の腕の中が幸せすぎて抜け出せない。





力が抜けていく。





「結婚してずーっとAが俺の腕の中にいてくれるの、夢見てたから。マジでうれしい」


ぎゅっと力を入れて

そっと私を覗き込んで


「A愛してるよ？」

「…愛！？愛なんて、まだ…「俺は誓えるし」」

ゆっくりでいいから俺を愛してくれる？


なんて、この甘い声と顔面に覗き込まれながら言われたら


頷かない女いますか！！？？


「…ゆっくりで…いいなら」

今は愛とかわからないけど、確かに好きだと思うから。と俯いていた目線を目黒蓮に合わせれば至近距離で目が合って



目黒蓮の目線が唇に移動したのがわかれば





伏せたまつ毛が見えて






息のかかる距離で






唇が…






「痛い！！！イタタタタ！！！！！」


モコが足に噛み付いた！！！！！！



ほんっとに空気の読める犬だな！！！！



「モコ！Aを傷つけたらダメじゃん！！！」

めっ！！！！と優しめに目黒蓮に怒られたモコはすぐに口を開けてやめた。

かなり手加減して甘噛みだったけど、モコは敵だとまた認識してきた！！！


「ごめんね、A。大丈夫？手当しよっか」

って普通に私を抱き上げようとするから

「いやいや！！立てますから！！！痛かったけどモコも手加減しまくってくれたので」

血も出てないし、歯形がちょっとついたぐらいなので。と笑えば

「モコの前で何もできないじゃん」

嫉妬しないでモコ、と目黒蓮がモコに手を伸ばした。



モコを片手で抱き上げて、モコが満足そうにキュウンと甘えた声を出して

大きな手でモコの頭を撫でて

そのままモコの視界を塞いで

「じゃあ」

そう言って、モコが見てない間に




突然目黒蓮の顔面が私に近づいて


ちゅっと音を立てて唇を軽く重ねた。



その瞬間に私の全身の毛が逆立ったようにぶわっと震えて血が沸き立ったようにつま先から頭まで熱くなって、目を見開いたままフリーズした。




「Aってマジおもしろいよね」

そんな私を見て、どんな反応なんだよと大笑いする目黒蓮に



何かあったと察知したモコが目黒蓮の腕の中で私を見て吠え出した。






今日からちゃんと、私と目黒蓮はお互いの意思で結婚生活を続ける事を決めた。



これから始まる目黒蓮と私の結婚。




それは幸せな結婚生活のはじまり


END

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