目黒蓮と私の幸せな結婚

11.目黒蓮のパンツは黒ボクサー ページ11

「…汚っ！！」


普通の会社員の私は土日は基本休みで

アイドルという仕事の目黒蓮は不定休。


しかも今、目黒蓮需要ありすぎてほぼ休みは無いし、寝る暇すら無さそうで

結婚したけれど一緒のご飯を食べたのは最初だけだったし(たぶんとても努力してスケジュールを開けてくれたんだろう)

一人暮らしだった時は、事務所が手配したハウスキーパーさんだの居たらしく掃除洗濯は気にしなくてもいい生活だったらしい。



結婚して一週間、ほぼ目黒蓮の洗濯物が無いと思っていたけれど

きっと事務所で洗濯とか何かしているのかなぁ、と気にしていなかった。


本人もなんとかなると思っていたのかもしれない。


土曜の朝、眠そうな目黒蓮が早朝から仕事に出かけようとしていて

ちょうど起きた私が

「土日私暇だけど、何かしておいて欲しい事ある？」

と聞いたら

「あー、時間あったら俺の部屋適当に片付けておいてくれたら…めっちゃ助かる！洗濯物とか意外とたまっちゃって…マジ何触ってもいいから！」

時間無くてさぁ！と笑いながら

「いってきます！A」

と出て行った。


私も部屋を片付けたかったから、ついでに目黒蓮のもしてやろうか。

なんて気軽な気持ちで目黒蓮の部屋のドアノブに手をかけた。



「…汚っ！！！！」


アイドルの部屋はどんな素敵な匂いがするかと思ったら



若干…くさっ！！！



洗濯物溜めすぎだし、ペットボトル飲みかけ落ちてるし！！！


目黒蓮と結婚して、お部屋を覗くのはちょっと…禁断な感じがしていたけれど逆だ。

ハウスクリーニングつけたまんまがよかったんじゃないの！？と一瞬思ったけれど

私たちの結婚が世間に出ないために、我慢してくれたのかと…。

そう思ったら

もっと早く洗濯掃除に気がついてあげればよかった…とすら思う。


一週間で気がついてまだよかった…。


そう思って洗濯物らしき山に手をかけて下着を引っ張って思わず悲鳴をあげた。

見てはいけないものを見たような、触っていけないものを触ったような！！！


もうリビングからゴミ袋を持ってきて目を瞑ってまるごと袋に入れて運んだ…。


もちろん洗濯は一度では終わらず

気がつけば自分のことは何もできないで

1日終わっていた…。



「ただいまA…ってめっちゃ俺の部屋綺麗じゃん！！」

マジすごい！ありがとう！！


お礼のハグを抵抗する力は私にはもう残されていなかった。



ただ覚えているのは目黒蓮のパンツは黒ボクサーという事だけ。

12.目黒蓮の話と違いますけど！！→←10.プロレスみたいに花束を。

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