真夏の夜は貴方を想う1【SS】 (ページ11)

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悪魔ページ11

悪魔だ。
絶対この人悪魔だ。
この2日間でわかったことに付け足そう。
隣の席の二宮くんは悪魔です。って

そうこうしてる間にもう5限が来た。
この学校に来てから初めての現代文の授業だ。

「あー、次の授業は翔ちゃんか
　この時間はゲーム出来ないな。」

なんて呟いてる奴はゲーマーなことも発覚した。
それもかなりの。

(って、それよりも翔ちゃんて誰のことだろ？)

「ねえねえ、翔ちゃんって誰なの？
　ゲーム出来ないってどういうこと？」

「ん？気になんの？」

「いや、別にいいんだけど。」

「先生だよ。現代文の。
　陰で翔ちゃんって呼んでんのよワタシ。」

(何で先生のことそんな親しく呼んでんのよ…)

「Aは顔にですぎ。
　何で？って顔に書いてある。フフッ。」

「え…」

てか、今さらっと名前で呼んだよね？
二宮君は距離の詰め方が異常だ。

「翔ちゃんさ、すっげー可愛い顔してるくせに
　授業になると隙がないんだよ。
　何処の席にいても誰が何してるとか、
　全部お見通しなのよ。それに
　加えて怒ったら超怖えの。」
　

二宮君怖いものなんて無さそうなのにな。

どんな人なんだろう。