真夏の夜は貴方を想う1【SS】 (ページ18)

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憂鬱ページ18

あれから1週間が経った今、私は凄く憂鬱だ。

どうしてかって？
体育の授業がある。そう、水泳だ。

小学生の頃から水泳だけは本当に苦手。
プールに遊びに行くのは好きだけど、
スポーツとなると話は違う。

中学生の頃の水泳のテストの時、
あまりにも泳ぎが下手な私は皆んなの笑い者になった。

それがトラウマになったのか、スクール水着を
見るだけでもう拒絶反応が止まらない。

「そんなにイヤなの？水泳。
　俺は泳げちゃうからなー。」

なんて言ってる二宮君のことは無視だ。

嫌だと言っても時間は進むわけで、
とうとうその時が来てしまった。

「じゃあ、まずは準備体操から始めるぞー！」

体育の先生の指示で体操が始まる。

(あれ？男子の方まだ先生が来てない。)

この学校は男子と同じ時間に水泳がある。
まだ男子の体育の先生が来ていないなと思って
二宮君たちが居る方を見ていると、

あ…。

櫻井先生が来た。
それも、スイムウェアを着て。

ザワザワ…
現代文の櫻井先生の登場に女子達が騒ぐ。

そのまま先生は男子達の方へ行くと

「今日は竹田先生がお休みだから、
　僕が担当することになりました。」

そう言った。