波乱妖魔～壱～ (ページ8)

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違和感ページ8

放課後になってもこの違和感は消えなかった

俺は課題を職員室へ運ぶため､30冊くらいあるテキストを持ち上げた

ケータ「重たっ!?」

俺は課題を持ったまま前へ1歩踏み出した

だが､扉を開けた途端つまづいてテキストをぶちまけてしまった

ケータ「あぁ～やっちゃった····」

俺はウィスパーとテキストを集めていると女の子の声が頭の上から降ってきた

レイラ「大丈夫？」

そこに居たのは清水さんだった

彼女は心配そうに俺を見下ろしている

ケータ「清水さん!?どうしてここに!?」

レイラ「職員室へ用があって···もしかして天野くんも職員室へ行くの？」

ケータ「うん｡今日日直だから課題のテキストを持っていこうと思って···」

レイラ「目的地一緒だね｡テキスト半分持たせて？手伝うわ」

ケータ「えっ!?でも···」

レイラ「いいから！行きましょ！」

清水さんはテキストの半分を持って立ち上がった

俺はそんな清水さんに甘えて手伝ってもらうことにした

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ケータ「運ばせちゃってごめんね｡ありがとう清水さん」

レイラ「困ってる時はお互い様でしょ？あっ私苗字呼び慣れてないからレイラでいいよ｡私もケータくんって呼ぶから！」

ケータ「あ···じゃあ···レイラさん···？」

レイラ「ふふっ先輩みたいな呼び方しなくていいのに···」

ケータ「慣れてなくて···(^^;」

そんな他愛もない話をしながら俺達は歩いていった

ケータ「レイラさんってどこからきたの？」

レイラ「私は京都から来たんだ｡生まれはここだけど､育ったのは京都なの」

ケータ「へぇ～遠いところから来たんだね」

レイラ「うん。実は2年前にさくらニュータウンの近くに私の幼馴染で親友でもある子がいるの」

ケータ「その子とは会ってないの？」

俺はそう聞くとレイラさんは俯いて黙ってしまった

ケータ「ごっ···ごめんね!?」

レイラ「あっいいの！気にしないで？」

レイラさんはそう言って笑顔で許してくれたがそれからあまり話が続かなかった

あとは職員室へ言って仕事を果たした後

俺とレイラさんはそのまま別れた