悔しい ページ18
「ちょっとアンタらなにしてんの!?」
私は無我夢中で走った。
小学生達は私に気づいた途端焦って逃げていったが、私は2人に目もくれず怪我をしてぐったりしている猫に駆け寄った。
白くて綺麗な毛並みが血で染まり、口からは血が出て瀕死の状態になっていた。
私は猫を抱き上げて近くの動物病院へ急いだ。
先生「全身の骨にヒビが入って、内臓も破裂しています。···恐らく治療をしても助からないかも知れません」
「っ······。」
猫を診てくれた先生は悲しそうな顔で私にそう言った。
私は拳を握り締める
こんな無惨な虐待で罪のない命を落としてしまうなんて···
人間は野蛮で冷酷で自分勝手だ。
同じ人間として悔しい。反吐が出る。
先生達は全力を尽くしてくれたが、それが叶うことなく····その子は息を引き取った。
私は猫を弔わせて欲しいと頼み、猫の亡骸を受け取ると病院を後にした。
この子を弔うなら····
あの場所がいい。
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かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年4月11日 22時) (レス) id: a6e6d18aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:このみ | 作成日時:2019年4月11日 22時