妖魔 ページ12
ケータ「よう···ま?」
俺は言っている意味が分からなかった
怪魔という存在なら俺達でも知っているが妖魔というのは聞いた事がなかった
ジバ「聞いたことないニャン···」
ウィスパー「ウキウキペディアにも載っていないようでうぃす···本当にいるんでしょうか···?」
どうやらウィスパーもジバニャンも知らないようだ
ケータ「妖魔って一体何なの?」
俺がエンマ大王に訪ねると、彼はゆっくりと話し出した
エンマ「妖魔は人間に取り憑く···妖怪や怪魔とは全く違う存在だ。そして取り憑いた人間の心の闇とともに意のままに操り、次第に人間同士で反乱を起こさせる恐ろしい奴だ。」
一通り話を聞いた俺達はあまりの恐ろしさに顔を青くした
ケータ「そんな···!?そんな事が起こったら大戦争が起きちゃうよ···!!」
エンマ「もともと妖魔は数百年前に俺のじーちゃんが封印したらしいが、その封印を解かれたんだ。だが封印のやり方も解除もエンマ一族にしか伝わっていないから一般の妖怪が封印を解除するのは絶対に無理だ。」
ウィスパー「···と、言いますと?」
エンマ「これは俺の推測でしかないが···俺達エンマ一族に恨みを持った妖怪が封印を解いたと考えている」
俺はエンマ大王の話を聞いてうんうんと頷く
既に取り憑かれた人間はいるらしい
ケータ「どうすればいいの!?」
エンマ「そこでお前らに協力を頼みたいんだ。あの時と同様で迷惑をかけるかもしれないが···」
エンマ大王は申し訳なさそうな顔をしていたが、俺の意思は一つだけだ
ケータ「俺···みんなを救いたい!!もちろん協力させて!!」
ジバ「オレっちも協力するニャン!!エミちゃんが暮らすこの世界を妖魔なんかに壊させないニャン!!」
ウィスパー「私達にとって人間は大切な存在です。どんな理由があろうと大事な主人の毎日を壊させるわけにはまいりません!」
ジバ「ウィスパーがいつになくマシなこと言ってるニャン···!」
ケータ「ちょっと寒気が···」
ウィスパー「あーたらねぇ···」
エンマ大王は少し驚いた顔をしていたが、やがて笑を浮かべてくれた
エンマ「すまねぇなケータ」
ケータ「謝らないでよ。友達が困ってる時はお互い様でしょ?」
俺は満面の笑顔で答えた
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かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年4月11日 22時) (レス) id: a6e6d18aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:このみ | 作成日時:2019年4月11日 22時