桜色の薔薇は永遠に【紫×緑】 (ページ31)

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やっぱちゃうかな。こっちを見た照史じゃ。
さっきの、神ちゃんの話してる照史の方が
よっぽど好きや。よっぽど綺麗や。

橙「何あほ言うてんねん。
しげちゃんどないすんの。」
黄「あ、そっか。」
橙「そっか、て。
なんか、大丈夫？淳太くん。」

そういうとこ、すぐ気付いてくれるの
有り難いよな。照史だから嬉しいっちゅうか。

黄「俺さ、初恋照史なんよ。」

いち、に、さん、し、ご......

橙「えっ？！」

遅っ。

黄「照史は？」
橙「はぅ、え？あー、
俺は産まれてこのかたモンチやな...。
えぇっ？！」
黄「流星がさ。」

流星の名前出した途端黙るのは、
分かってる証拠。その先俺が、
なんて言えばええか分からんくなっても
頷いてくれるから。

橙「望か。」
黄「望はまだ濱田先生が好きやってこと、
どうやったら受け入れられるん？って
聞いてきて。照史やったら、なんて言う？」
橙「んー...、」

ちょっと考えると照史は、
酷いこと言うかも知らんけど、と続けた。

橙「今の望には、望を
自分のものにしようとしてる流星が必要や。
望を独りにするな、諦めないでやれ、かな。」
黄「せやろ？」

良かった、間違ってなかった。

黄「それ聞けただけで安心やわ。」

軽く目を伏せていると、
頭を優しい温もりが撫でてくれた。

橙「淳太くんありがと。」
黄「ん？」
橙「頼ってくれてありがと。」

微笑む照史を見れば、
自分の全てを肯定されたような気がして
ほんまに安心する。

黄「頼られてくれてありがと。」

大袈裟かも知れんけど、なんか、
生きててええんやって。そんな風に思える。