桜色の薔薇は永遠に【紫×緑】 (ページ21)

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緑

珍しくしげが泣きついて来た時は
正味バリビビった。

雨の中、独りでおられへんなんて
変なこと言い出して
一人暮らしの俺の家に押しかけて来て。
取りあえず家に上げて
ミルクティーでもどうぞって。

しげの泣き顔なんて、幼稚園の時でも
そうそう見たことない。

緑「どうしたん、しげ。」

雨で濡れたからって貸した俺の服、
ビッグシルエットの貸して
普通くらいのサイズになるって
どういうことやねん。
しげに身長差つけられたのっていつやっけ。

赤「...中間先輩に嫌われた。」
緑「なか、え、淳太くん？は？」
赤「中間先輩、いつも笑ってくれとったけど
ほんまは嫌やったんや、俺のこと。」
緑「え、ぅえ、ちょっと待ってな？」

いろいろと整理したい。

赤「待たれへんって！
俺どないしたらええの？神ちゃん。」
緑「ちょぅ、なんで嫌われた思たん？」
赤「悪戯、キレられた。」

そりゃあれは、一度はキレたくなるよ。

緑「だけ？」
赤「怒鳴られて、」
緑「待って待ってしげ。
俺やってキレる時はキレるやん。
でもほら、今でもこの仲やん？
そんな嫌われたなんて
落ち込まんでええと思うで？
一回キレられただけやん。」
赤「せやけど...。」

待って待って待って！！追いつかん！！
悪戯にキレられただけで、嫌われたなんて
こんな落ち込むしげおる？！今までおった？！
ん？こいつ偽物？？

緑「しげ、誕生日は？」
赤「8月26日。」
緑「好きな食べ物。」
赤「ニラ。」
緑「ほな嫌いな食べ物。」
赤「きゅうり。」
緑「あ、本物や...。」
赤「え？」