桜色の薔薇は永遠に【紫×緑】 (ページ13)

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青

皮肉なもんよな。
好きな人の好きな人って、すぐ分かんねん。

桃「ただいまー。」
青「お帰り、望。」

濱田先生は恋する自分を誇れ言うてた。
でも、こんな何もかもドロドロの自己中で
考える俺を誇れるけがない。ましてや、
望を俺のものにするのに一番邪魔な奴の
言うことなんか聞けっか。

青「どうやった？」
桃「久々会ったと思ったら惚気ノロケやわ。」

望が神ちゃんに嫉妬したことに
俺は嫉妬する。ってか、腸が焼ける。

青「別にええやん。」
桃「ええけど......。」

濱田先生は俺のもんやないし。
望が心の中でそう言葉を続けたことやって、
俺は全部知ってる。

青「望、今日いい？夜。」
桃「あー...ええよ。大丈夫。」
青「ん。」

間違ったことをしてるのは分かってる。
望を乱したとて、
それが俺しか知らない望やとしても、
望が俺に身体をくれたからって、
俺が心底満たされることはない。
でも、それでも、望は俺を求めてくれるから。
だから、望も、俺も、
傷つくことを分かってこんなことを
繰り返してる。繰り返してばっかや。

これを誇れなんて、濱田先生何言うてんの。