桜色の薔薇は永遠に【紫×緑】 (ページ1)

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緑「どした？」
紫「携帯どこやったっけ...、」
緑「テーブル。」
紫「さんきゅ。」

素っ気ないと思った？
これが俺らの朝の距離。
恥ずかしがりで緊張しいな俺を知ってるから、
この空気でおってくれるのが有り難い。
そういう優しいとこも好き。
まぁ、優しく合わせてくれるのも
朝だけやけど。

いつもの鞄を掴んだ崇裕を追いかけて、
玄関まで見送りに行く。

緑「忘れ物ない？」
紫「ノープロブレム！」
緑「ネクタイ緩んでるけどな。」

エプロンでさっと手を拭いて、
崇裕のネクタイを整える。
ふと見上げれば至近距離。
多分顔赤いんやろな。
崇裕が余裕そうにニヤニヤしてるから。
ふわっと崇裕の香りが降ってきたと思ったら、
その唇に俺の唇が触れていた。

紫「行って来ます。」
緑「いっ...てらっしゃい。」

俺の金髪をちょっとくしゃっと撫でると、
玄関のドアから外へと消える。

緑「もお～っ！」

その場でしゃがみ込んで、顔を覆った。
何？！何今日！！いつもよりなんか、
アクション多ない？！ってか、
いつもよりカッコよくない？！朝にしては！！
なんでっ？！

帰って来たら聞こう。まぁ、恋人曰わく
『照れ隠し壊滅的に下手なツンデレ』な俺には
そんなん無理やろうけど。

崇裕との同棲生活は、
心臓に負担が大きいです。

あの撫で肩教師め。

緑「なんでそんなカッコええねんっ。」