桜色の薔薇は永遠に【紫×緑】 (ページ43)

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青

桃「流星。」

......ん？なんや？

ベランダで煙草吸ってたら
飛ばして寝てたはずの望が毛布にくるまって
とてとてやってきたから、すぐ火を消す。
何故か望はあーんって口を開けた。

青「何？」

ちょっと考えて、
試しに指を入れてみた。

桃「はぅっ...んーん。」

違うらしい。反応してるけど。
これ？と尋ねるように舌を出してみる。
これも違うんやって。なんやぁ？

青「どれ？」
桃「煙草！」
青「あほか、あかん。」
桃「なんで！」

あかんよ。絶対あかん。

青「こんな可愛い望に
煙草なんか吸わせられへんわ。」
桃「嬉しないもん。」

そう言いながらも俺の唇を舐めてくる。

桃「ねぇ流星、もっかい。」
青「えぇ？飛ばしたばっかやん。」

俺結構疲れたんやけど。

桃「関係ない。」
青「明日は？」
桃「オフ！」
青「嘘や、午後からやろ。」
桃「なんで知ってんの？」
青「さっき自分で言うてたやん。」
桃「そうやっけ。」

てか。さっきから
煙草吸いたいだの抱かれたいだの。

青「どないしたん望。」
桃「分からん、ヤケクソ気味。」
青「あそう。」

まぁでも、好きな人からもろに誘われて、
拒否れる男はおらんよね。

その両頬を掴んで最深のキスを重ねる。
呼吸苦しさに肩を叩かれ、
離れれば望はめちゃくちゃえろい。
潤んだ目の熱っぽい上目遣い、
赤く腫れて唾液で濡れた唇。
紅潮しきった綺麗な頬。

もう一回って、一回じゃ終わらへんかもな。

抱き上げて中に入り、ベッドに降ろす。

桃「りゅうせっ、」

待ちきれんように
両手を伸ばして欲しがる望を、
ちょっと虐めたろかななんて
邪混じりに見下ろす。

半開きの口に俺の指を吸わせて、
始めた今夜の第二ラウンド。