桜色の薔薇は永遠に【紫×緑】 (ページ11)

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めっちゃみんなニヤニヤしてんねんけど。(笑)

紫「むっちゃええ子やでー。
料理、掃除、洗濯、
家事全般なんでも得意やし、
歌上手いしギターも上手いし、
あとなんや。
ベースとピアノとドラムとトランペットも
出来るんやっけあいつ。すげーやろ？
ほんで、あ、あとめっちゃ髪染めてる。
今は金髪やけど、七色全部制覇してるからな。
ピアスもゴリゴリ。
でもむっちゃ真面目やねん。熱い男やし。
でも初なこともあって、俺はいつも
照れ隠し壊滅的に下手なツンデレって
言うてんねん。かわいいやろ～、
それからな、」
「ストップストップストップ、長い。」

一人の男子が冷静にツッコミを入れると、
クラスから笑いが零れる。
俺も自然と笑顔。

紫「分かるかな。ゲイだとか言うても、
普通の恋愛と一緒やろ？」

教壇からクラスを見回す。
俺はこの景色が好きや。

紫「性別とか年齢とか、
ほんま恋には関係ないから。
相手が誰であろうと、友達にいくら、
あいつやめときって言われようと、
どんなにこっ酷く振られようと、
胸を張りなさい。
人を想えることは誰でも出来ることやけど、
自分にしかない特別やから。
ほんでほんまに凄い、素晴らしいことや。
恋する自分を誇れ。
誰に何と言われようとな。」

クラスにニカッと笑ってみせる。
するとちょうど、チャイムが鳴った。

紫「号令無しでええわ。
黒板このままにしとくからな。
はいお疲れさーん。」

みんなの俺を見る眼差しが、
若干キラキラしてる気がした。(笑)