23。You*side ページ25
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3歳の頃
野球が大好きだったぱぱとままに連れられて
初めて野球を観に行った私
大きな大きなドームでは
黄色と黒のしましまもようの人たちと
オレンジと黒の強そうな人たちが
白いボールでなにかしていた
みんなかっこよくて、きらきら輝いていて
我を忘れて夢中になっていたら、
ぱぱとままがいなくなってた
必死で周りを探すけど
見つからない
さっきぱぱに買ってもらったばかりの、トラさんとウサギさんのぬいぐるみを抱きしめ
涙をこらえた
“どーした?”
上から降ってきた声に顔を上げると、
ぼうしを被ったお兄ちゃんが2人
“迷子?”
その問いかけに、こくんと頷いた
“お父さんとお母さん、どんな人?”
片方のお兄ちゃんがままとぱぱの特徴を聞いて
探しに行ってくれた
残ったお兄ちゃんは私をベンチに座らせて
優しく優しく頭を撫でてくれる
“あいつが絶対見つけてくるから
それまではオレが傍におるからな”
それでも俯いたままの私に
お兄ちゃんがくれたのは
苺ミルク味のキャンディだった
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『ん…』
消毒の匂いがする。
目に入ってきたのは真っ白な天井。
なんで天井が目の前にあるの?
暫くして、自分が医務室のベッドに寝転んでいる事に気がついた。
身体を起こすと、ズキズキする頭。
ぐるぐると包帯が巻かれている。
わぁー
えじぷとのミイラみたいー笑
すると突然カーテンが開いて
宮「A!」
『あ、椋兄』
現れたのは椋兄。
椋兄は私を見るなり、
ぎゅっと私の身体を包んだ。
『?』
宮「頭、痛いよな…
…俺が代わってあげられたら良いのに…」
椋兄
温かいな。
医務室の先生に私が目を覚ました事を伝えると、剥かれたリンゴを貰ってきてくれた。
ウサギさんリンゴだよ。
『かわいー♪』
宮「……お前が可愛いんだっての…」
『なんか言った?』
宮「気のせい」
椋兄によると、今は8回裏で2-3で負けてるらしい。
私の代わりには藤村っちが入ってて、
投げ終わった椋兄は私のところへ来てくれたんだって。
『そっかぁ』
宮「うん」
『…椋兄』
宮「ん?」
『ありがと』
椋兄にはいつもお世話になってるもん
日頃言えてない感謝の気持ちも込めて
今伝えるよ。
『椋兄大好きだよ』
宮「っ…」
その瞬間、
身を乗り出した椋兄に顎を掴まれて
気づいた時には
椋兄の唇が触れていた。
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ヤマトストロング(プロフ) - 私は、鷹党ですが、この小説かなりいいと思います。 (2014年1月4日 16時) (レス) id: 414c0c4970 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - Candyさん» いえいえ!私まだフロチャしかしてなくて、12月あたりからずっと下書きしてたのをUPしようと思ってて…。でも嵐のなので暇な時でいいですよ! (2013年11月18日 16時) (レス) id: 3da4eb0c69 (このIDを非表示/違反報告)
Candy(プロフ) - よっしーさん» 本当にありがとうございます♪((´艸`*))よっしーさんの作品もまた見に行かせてもらいます!頑張りますね^ ^ (2013年11月18日 6時) (レス) id: 1cf12ffc4e (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - そんなことありますよ!!私は書いててもどーも….(T_T) 小説もそうですけど色々頑張ってくださいね! (2013年11月17日 23時) (レス) id: 3da4eb0c69 (このIDを非表示/違反報告)
Candy(プロフ) - よっしーさん» そんなことないですっでもありがとうございますヽ(*^ω^*)ノお願いします♪ わかりましたっ!! (2013年11月17日 20時) (レス) id: 1cf12ffc4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Candy | 作成日時:2013年9月30日 9時