17。C*side ページ19
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「見て、久義!この自販機もいちごオレがあるよー!」
大浴場のある2階は、自販機が大量に並んでいて
Aはひたすらイチゴ系とミルク系のものを探している。
そして、見つけては必ず俺に知らせてくる。
「いちごみるくのアイスも発見ー♪」
一般のお客さんも通っていくけど、Aは全く気にしていない。
寧ろ、握手やサインをねだられて
嬉しそう。
俺なんか、いちいち笑顔作るのとか面倒くさくて仕方ないのに。
偉いなぁ。
「久義、顔が疲れてるよ」
『うーん。そうかー?』
「うん、そう』
そう言って、顔を覗き込んでくる。
綺麗な顔の、どアップ。
思わず胸が高鳴った。
「大丈夫?」
自然な上目遣いに
証明の加減かなんなのか、瞳が潤んで見える。
…誘ってるようにしか見えないんですけど。
「大丈夫。ありがとな』
これ以上見つめていると理性が崩壊する気がしたから
慌てて目を逸らした。
それでもまだ、顔が熱い。
『いちごミルク買ってやるよ。どれがいい?』
誤魔化す為に、いちごミルクに頼った。
「いいの?じゃあー、これー!」
Aが選んだいつもと違うメーカーのいちごミルク。
A曰く、メーカーによってちゃんと味が違うらしい。
「美味しー♪」
幸せそうなAの横顔を見てふと聞きたくなったのは、
『みるくってさ、好きな人居るの?』
ストローをくわえたまま、キョトンとして俺を見るA。
…きっと、意味がわかっていない。
「いるよ。ジャイアンツのみんなー!」
やっぱりな笑
そう言うと思った。
それには俺も入ってるって事だよな?
それは嬉しいし、俺もAが好きだけど、
俺の“好き”とAの“好き”は、意味が違う。
こんなに側に居るのに、
…側に居るからこそなのか、
Aは俺が“男”だということを意識してくれていない。
「そろそろ部屋に戻る?」
『そうだな。勇人と椋丞、帰ってるかな』
「まだ飲んでるかもー。
二人にお土産買ってったげよー♪」
三人分のいちごミルクを買って、
一本を俺に渡してきた。
そのいちごミルクは、他の二本よりも大きく
50円高いもので。
「久義にはこれ。特別だからねー♪」
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ちょっとだけ
期待しそうになるだろ?
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ヤマトストロング(プロフ) - 私は、鷹党ですが、この小説かなりいいと思います。 (2014年1月4日 16時) (レス) id: 414c0c4970 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - Candyさん» いえいえ!私まだフロチャしかしてなくて、12月あたりからずっと下書きしてたのをUPしようと思ってて…。でも嵐のなので暇な時でいいですよ! (2013年11月18日 16時) (レス) id: 3da4eb0c69 (このIDを非表示/違反報告)
Candy(プロフ) - よっしーさん» 本当にありがとうございます♪((´艸`*))よっしーさんの作品もまた見に行かせてもらいます!頑張りますね^ ^ (2013年11月18日 6時) (レス) id: 1cf12ffc4e (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - そんなことありますよ!!私は書いててもどーも….(T_T) 小説もそうですけど色々頑張ってくださいね! (2013年11月17日 23時) (レス) id: 3da4eb0c69 (このIDを非表示/違反報告)
Candy(プロフ) - よっしーさん» そんなことないですっでもありがとうございますヽ(*^ω^*)ノお願いします♪ わかりましたっ!! (2013年11月17日 20時) (レス) id: 1cf12ffc4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Candy | 作成日時:2013年9月30日 9時