82話 私の居場所は“三次元” ページ43
「.....ううん...」
ジュ「....そっ、か...」
ジューゴはそう言って、切なそうに微笑んだ
「...ごめんね...」
ジュ「...それを決めるのはAの自由だろ?」
ジューゴはそう言って私の頭をくしゃっ、と撫でた。
「...ありがとう...。....私、今会ったらきっと...離れられなくなって......元の世界にも...戻れないと思うんだ...」
ジュ「.....あぁ。」
「....向こうの世界に...私を待ってくれてた人がいたの.....だから...だからっ.....」
泣きそうになる私を
ぎゅう...
あなたは優しく抱きしめた。
「ジューゴっ...」
ジュ「...ごめん。...本当は行ってほしくねぇ」
「っ...」
ジュ「...でも」
ジューゴはそっと体を離して、私を見据える。
ジュ「Aは行くべきだ。...自分のためにも...待ってくれている人のためにも。」
「!...ジューゴ...」
ジュ「...本当だったら、Aと出会うこと自体ありえなかったんだぜ?...なのにこうやって触れ合うことまでできたから...」
ジュ「...俺、十分幸せ」
ジューゴはそう言って、ニカッと笑った。
「っ...本当にありがとう...。私、ナンバカの世界に来ることができて、ジューゴと出会えて...両想いにもなれて...本当に幸せだよ...!」
私もそう言って、笑う。
ジュ「...俺も。俺と出会ってくれて...好きになってくれて、本当にありがとな。」
うん、と返事をしようとした時
「──あっ─!」
ジュ「...A!?」
別れの合図となる、あの痛みが私を襲う。
「──もっ─戻っちゃ、みた─い──」
激痛で霞む視界の中、ジューゴの顔が近付いてきて
ちゅ...
私に優しい優しい、キスをした。
「...大好きっ...」
ジューゴに聞こえたかは分からないけど、私の意識はそこで閉ざされた。
...
あれから2ヶ月
私は元の世界に戻って、元の生活をしている。
あの日病院で目が覚めてからずっと頭痛も来なくて、今は仕事が安定した父と母と仲良く暮らしている。
ナンバカの世界が恋しい...?
もちろん。
でもね、昨日発売された“ナンバカ”のキャラクター紹介のジューゴのとこに「NEW!」って文字があって、その後ろに
『好きな人︰A』
って書いてたの。
だから、もう大丈夫。
これからも頑張るからね、ジューゴ!
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END゜:。*
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えみ(プロフ) - 社会のゴミさん» そんなもったいないお言葉...!(´;ω;`)本当に嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年5月24日 0時) (レス) id: 5fcadd4981 (このIDを非表示/違反報告)
社会のゴミ - とても面白いです!こんな作品作るなんて凄いです! (2019年5月23日 23時) (レス) id: 9dda0ba0f7 (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - 彩乃さん» また見てくださりありがとうございます...!(´;ω;`)私もビックリしてます←本当に見てくださる皆さんのおかげです...! 1人でも多くの人を魅了してやろうと思っています( ˙-˙ )逆ハー万歳( ˙-˙ )頑張ります! (2017年12月28日 22時) (レス) id: 5fcadd4981 (このIDを非表示/違反報告)
彩乃 - 久しぶりに確認したら、まさかの続編に行っていてびっくりしました。看守までも魅了するとは…夢主ちゃんすごいですね。最新頑張ってくださいね! (2017年12月28日 22時) (レス) id: 9bddba89dd (このIDを非表示/違反報告)
えみ(プロフ) - 亜稀さん» 付いてますか!?すみません!教えて下さりありがとうございます!!今すぐ外します!本当にごめんなさい。 (2017年11月19日 17時) (レス) id: 5fcadd4981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えみ | 作成日時:2017年10月21日 23時