漫画みたいに甘くない！2

59話 寝返り ページ13

ジューゴside


｢く、っそ...どこ行った...！？｣





あの男を探しながらも痛む傷口を抑えた。









...つもりだった。









｢.......え...？｣









俺の腹には血など一滴もついていなかった。



───────────────────────




ガチャ






扉を開ける音から気まずさが伝わってくる







｢(ジューゴ...)｣









今は午前5時。ニコもロックも、一緒に帰って来たウノも、皆寝静まっている。







ゴソゴソと、自分の布団に入る音が隣から聞こえる







｢.......｣







何て声かけよう...いや、かけない方が良いのかな...







でも“私は大丈夫だよ”ってことはちゃんと伝えたいな...








｢.....ジュ...｣







声をかけようか迷って良かった






ジュ｢うっ.....くっ...｣







彼はきっと誰も起きていないと思ってずっと我慢していたものを溢れさせたんだろう








ジュ｢...ごめん.....A.....ごめん...ごめんっ...｣








ジューゴは私の名前を呼び、何度も何度も謝る。









...もう、どんだけ優しいの...ばか。





自分の方が辛いくせに








ジュ｢A.....ごめっ...！｣








ジューゴの背中にそっと寄り添うと、少し驚いたように体がピクッと動く







｢んん...ジューゴ...｣







寝ぼけたフリをしてジューゴの名前を呼ぶ






ジュ｢A...｣





ジューゴはゆっくりと私の方へ寝返りをうち、









きゅっと私を抱きしめた







｢っ...///｣






ジューゴの匂い...落ち着くなぁ...









そう思っていたけど








ジュ｢ごめん...｣









ジューゴはそう言ってすぐに私から離れ









寝返りをうった。






───────────────

作者のえみです！


今回は文字数の関係で58話に入らなかったジューゴsideを一部入れてます！
なのでジューゴsideの後は、いつものAさんsideです！

分かりにくくてごめんなさい(´；ω；`)ﾌﾞﾜｯ




それと最近更新が遅くて本当にごめんなさい。

それなのにhit数は200を超えていたり、お気に入りしてくださったりと、本当に本当に嬉しいです！！本当にありがとうございます！！


これからも皆さんの期待に応えられるような作品を、せめてジューゴの足の速さくらいで書いていきたいと思います！！


ここまで読んでくださり、ありがとうございました！

どうかこれからもよろしくお願いします！

60話 5舎に行こう�、�←58話 正体

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す