漫画みたいに甘くない！2

47話 人形 ページ1

｢.......し、白、です...///｣








ウ｢Aちゃん言うんかい！！ってかありがとうございます！！！｣






そう言ってウノ君は少し顔を赤くしながらハニーさんとトロワさんをひっぱたく。









.....え、言わなくて良かったのかな...///









先程の自分の言動に恥ずかしくなり、少し俯く。









すると









リャ｢気にするな、A。その優しさ、私は良いと思うぞ。｣








そう言って、覗き込んできたリャンさんがふわっと笑ってくれる。









｢あ...ありがと...｣









........









.........ん？









.........リャンさんどこかで.....









｢.....あぁぁぁーーーー！！！！｣









｢｢｢｢｢｢｢！！！？？？｣｣｣｣｣｣｣









私の唐突な叫びに皆は驚いた顔をしてこちらを見る。









｢.....あ、いや、ご、ごめん...！｣









すぐに謝るとリャンさんが大丈夫か？と聞いてくる。









｢あっ...いや、その...この人形...｣









驚いた理由を説明しようと、ここに来てすぐに取ったあの人形をリャンさんの前に差し出す。









リャ｢.......これは...｣









三つ編みが特徴的で赤い服を着た可愛い人形









｢...リャンさんに似てませんか？さっきリャンさんのこと、どこかで見たことあるな〜って思ってたら...｣









そう言って笑うと、リャンさんは人形の頭をそっと撫で、









リャ｢.....大事にしてやってくれ｣









と、綺麗に笑った。









その笑顔から何故か目が離せなくて、リャンさんを見たまま少しボーッとすると









｢....えっ...............ジューゴ...｣









ジューゴにすっ、と人形を取られた。









ジューゴは人形を見つめ、









ジュ｢.....可愛いな...これ。｣









と呟く。









リャ｢ジューゴ、人形好きなのか？｣









リャンさんがそう尋ねると









ジュ｢.......まぁ...｣









と、人形の三つ編みを弄びながら曖昧に答える。









｢...あ！じゃあ一緒にクレーンゲームやろ！｣









そんなジューゴに少し違和感を覚え、いつも通りに戻って欲しいと思いそう提案をする。









ジュ｢...あぁ。教えてくれ。｣









ジューゴはそう言って私の腕をぐいっと引き、早足でクレーンゲームの方へ向かった。

48話 クレーンゲーム→

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