素朴な。 ページ6
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出て来た女の子は子供のように小さかった。
くりくりしたリスのような目をぱっちりさせ、俺から視線を外さへん。
思った通り端整な顔立ちで、綺麗やけど綺麗過ぎず、世間が好きそうな小動物っぽい子。
愛らしい、と言った方が近い。
俺のユニフォームを見て選手やと気づいたんか、ぺこりとお辞儀をして来た道を戻って行こうとする。
揺れるポニーテール。
細いうなじのチラリズム効果抜群。
速攻でこの後のスケジュールを頭に描いた俺は、その子に“なあ。”と声をかけた。
「…？」
『この後、空いてる？』
女キラーと呼ばれる笑顔で話しかける。
自分がかっこいいなんて思ったことないけど、この笑顔で散々落としてきたんやし。
身長差から成るキョトンとした上目遣いが絶妙に可愛い。
こんなに汚れのない瞳が他にあるんやろうか。
俺の好みからは離れてるけど、たまにはこんな純情そうな子も堪能したい。
色々と教え込んでやりたくなってくるやん？
「え、私ですか？」
『うん。売り子してんの？』
「はい…」
『へぇ…こんな可愛い子居ったんや』
何こいつ、とでも言いたげに怪訝な顔をする女の子に手招きし、距離を縮める。
近くで見るとほんまにちっこい。
小学生のファンの子と変わらんくらい。
ぐっと頭を仰け反らし、高いビルでも見上げるように俺を見るから首が痛そう。
「名前なんていうん？」
「長谷川A…です」
「そか。Aちゃん？」
「はい？」
「今から飯でも行こや」
ごはん？と、ちょっと疑うような顔をする彼女。
何か口を開きかけて閉じて、また開きかけて閉じた。
眉間にしわをよせて考え込む姿。
ふわふわした雰囲気。
この感じ。
この素朴な感じがたまらなくイイ。
「あかん？」
「…っ」
耳元で囁かれてくすぐったかったんか、Aちゃんはピクリと肩を震わせた。
それでも、なかなか返事してくれやんのが焦らされてるみたいでうずうずしてくる。
…煽ってんの？
そんな可愛い困ったような顔して。
「…誘ってるん？」
我慢の限界が訪れた俺は、
彼女の頬を両手で挟んで唇を奪っていた。
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あ - 会社の実名を出すのはどうかと思います。 (2017年9月2日 2時) (
レス) id: 0ed68915c1 (このIDを非表示/違反報告)
Candy(プロフ) - ぱるるさん» 遅れて申し訳ありません(；д；) ありがとうございます♪遅くなると思いますが、必ず更新します！ (2014年1月14日 9時) (レス) id: 1cf12ffc4e (このIDを非表示/違反報告)
Candy(プロフ) - メロンさん» 遅れて申し訳ありません(；ω；) ありがとうございます★暫くの間休ませていただきますが、また必ず更新しますねー！ (2014年1月14日 9時) (レス) id: 1cf12ffc4e (このIDを非表示/違反報告)
ぱるる - すごく面白いですね。更新がんばって下さい (2014年1月8日 15時) (レス) id: 94e80558f3 (このIDを非表示/違反報告)
メロン - すっごく面白くてこの続きが気になります。これからも更新頑張って下さい。待ってます。 (2013年12月31日 19時) (レス) id: e6bcbb2dbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Candy
| 作成日時：2013年11月20日 23時
