君からの招待 ページ19
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今日の講義は午前でおしまい。
いつものように大学内で、愛実とお昼ごはんを食べていたら、マナーモードにしてあったケータイが振動し出した。
「ん。なに?」
着信を告げるケータイに話しかけてしまうのが私の癖だ。
メールは坂本勇人からだった。
“今日、試合来れる?”とのこと。
今日はバイトも無いし、大学も終わりだからね。行けるんだけど、めんどくさい。
迷った末、結局断らずに行くことにした私。
普段は客である大勢の人たちの内の一人になると思うと、変な感じがするけれど、
普段じっくりと試合を見れないから、案外楽しみだったり。
「何楽しそうな顔してんのよ?まさか彼氏?」
「違うよ。ちょっと野球見に行く」
「えっ?A野球好きだっけ?」
「ううん。誘われたの」
愛実は目をぱっちりさせて、私を見た。
私も同じように見つめ返す。
お互いパスタのフォークを持ったまま暫く沈黙が続いて、先に口を開いたのは私。
「愛実?」
「……ちょ。坂本勇人じゃないでしょうね?」
「お、大せーかい」
「A!食われたらどうすんのよ!?」
「愛実、声でかい!」
ただでさえミスコンコンビで目立つというのに、愛実が変なことを言うから注目の的になってしまった。
恥ずかしくて顔から火が出そう…
もう、愛実ったら。声が大きいんだから。
「ごめん……で?どういう風の吹き回しでそんなことになったわけ?」
「んー。なんか話してみたら案外ふつーで。誘われたからオッケーしただけ」
「あんたねぇ…絶対キケンだって!」
「もし危なかったらLINEするね」
愛実はものすごく心配して、ずっとあーだこーだと言っていた。
実際に会うわけじゃないし、ただ試合を見に行くだけなのにね。
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あ - 会社の実名を出すのはどうかと思います。 (2017年9月2日 2時) (レス) id: 0ed68915c1 (このIDを非表示/違反報告)
Candy(プロフ) - ぱるるさん» 遅れて申し訳ありません(;д;) ありがとうございます♪遅くなると思いますが、必ず更新します! (2014年1月14日 9時) (レス) id: 1cf12ffc4e (このIDを非表示/違反報告)
Candy(プロフ) - メロンさん» 遅れて申し訳ありません(;ω;) ありがとうございます★暫くの間休ませていただきますが、また必ず更新しますねー! (2014年1月14日 9時) (レス) id: 1cf12ffc4e (このIDを非表示/違反報告)
ぱるる - すごく面白いですね。更新がんばって下さい (2014年1月8日 15時) (レス) id: 94e80558f3 (このIDを非表示/違反報告)
メロン - すっごく面白くてこの続きが気になります。これからも更新頑張って下さい。待ってます。 (2013年12月31日 19時) (レス) id: e6bcbb2dbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Candy | 作成日時:2013年11月20日 23時