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椋丞がロッカールームに戻っていき、一人取り残された白雪Aは
ズルズルと床に座り込んだ。
泣きそうな顔で膝に顎を埋める彼女は、
あんな状況やけど、絵になっていて。
数秒間、見とれてしまった…なんて、認めたくない。
俯いてため息をつく白雪Aが、可哀想に思えてきた俺は、
自販機でホットのカフェオレを買って、白雪Aに近づいていった。
『…おい』
「うぉっ！？」
うぉっ！？って、男かよ。
せっかく絵になってたんに、台無しやがな笑
でも顔を上げた白雪Aの瞳が涙で濡れていて、“もっと可愛く驚けよ”と言おうとした言葉は、喉の奥へと沈んでいった。
『これ』
「え？あ…おーきに」
隣に座ってカフェオレを渡すと、白雪Aはしゅんとして礼を言う。
その時の表情は、俺が泣かされた映画の中のこいつと同じ切ない顔で、
胸がきゅっと苦しくなった。
『…で？』
「なんやねん」
『椋丞とはどういう関係なんすか』
「…あんたには関係あらへん」
そう言って立ち去ろうとする細い手首を掴んで、無理やり座らせる。
ジロリと俺を睨んだ白雪Aやけど、
それ以上何も言わずに大人しく俺の隣に座っていた。
隣を見れば、また泣きそうな白雪A。
一応ファンとして、なんか複雑な心境やわ。
『付き合ってるんやろ？』
「……」
『もしもーし』
「…うん」
やっぱそうやったんか…
じゃなきゃ、椋丞はキスなんかしやんわな。
遊ぶような奴じゃないし、誠実で一途で、彼女はとことん大切にしそうやと思ってたけど
さっきの様子じゃ、そうとはちゃうんかな？
「…坂本勇人」
『なんや』
「私が椋丞と付き合ってるって、言わんといてくれる？」
『…おん』
「…私が泣いてたって、言わんといてくれる？」
『……言わんよ』
白雪Aは
自分の膝を抱えて、静かに泣き出した。
その姿からは、椋丞への想いが痛いほど伝わってきて、…なんか俺も胸が苦しい。
普段は泣き顔を他人に見せないであろう彼女が、俺の前で泣いてくれたことが妙な優越感を感じさせる。
泣き止むまで何もしてやれんかったけど…
“ごめん”と言ってきたこいつの頭を、優しく撫でてやることだけはできた。
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Candy(プロフ) - なまのじゃくさん» 遅れてすみません(；д；) 思いついたら、書かせて頂きます★ (2014年1月14日 15時) (
レス) id: 1cf12ffc4e (このIDを非表示/違反報告)
なまのじゃく(プロフ) - 続きかいて!!めっちゃみたい！ (2014年1月2日 16時) (携帯から) (レス) id: cb58f2fdb1 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - わかりましたｗ頑張ってくださいｗ (2013年11月29日 7時) (レス) id: 10481c6579 (このIDを非表示/違反報告)
Candy(プロフ) - ハルさん» いちおう完結させたんですが…ネタが思いつきません笑笑 けど、リクエスト作品集の方でまた書かせてもらいますね^ ^ (2013年11月29日 6時) (レス) id: 1cf12ffc4e (このIDを非表示/違反報告)
Candy(プロフ) - 奈央さん» ありがとうございますっ★ これからもよろしくお願いしますヽ(*＾ω＾*)ﾉ (2013年11月29日 6時) (レス) id: 1cf12ffc4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Candy
| 作成日時：2013年11月10日 23時
