* い ち ご み る く * 2

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『ねぇみんな

恋ってなにか教えて！』





私がそう言うと、
みんなが一斉に固まった。

部屋の中はしーんとしてて、
私を見てすっごく驚いてるみんな。


なんでそんなびっくり？

私なにか変なこと言ったかな？





坂「やから言ったんに…」




後ろから私の首に腕を回して、
大きなため息をついたさかもと。

私はぽけっとからいちごみるく飴を二つ出し、
一本をさかもとに渡す。





『ねぇ、みんなどーしたの？』


宮「どうしたって…みるく、自分が何言ってるかわかってる？」

『うん。恋を教えてって言ったよ』

長「…勇人に教えてもらえばいいじゃん」


『もう付き合ってないもん』



って言うと、またびっくりしてる。

なんなの、さっきからみんなして。
りあくしょん大きいってば。


さかもとはむすっとしてるし、久義や椋兄はニヤニヤしてるし、
この状況、どーなってるの？



すると、ぴのが前に出てきて私の手を握って。




藤「A。俺、本気でAが好き。
…できれば、俺と付き合ってほしいな」


『ふぇ？いーよ？』

巨「はっ！！？」



ぴのが付き合ってって言うからOKしたら、
波のようにみんなが押し寄せてきた。

なんか、今日はみーんな元気だね。←





宮「ダメやから！みるく、俺と付き合って！」

長「俺と付き合ってくれる？」

内「みるく付き合ってくれーっ！」

阿「お前結婚してるだろっ！」

菅「付き合って。俺と」

澤「ダメダメ！俺とな！！」

中「おっ…俺と！」




なんかもう、いっぱいすぎてわかんないよ。

誰が言ってるのか全然わかんなくなっちゃった。





『うん。じゃあみんなで付き合お！』





わかんなかったし、
みんな大好きだからそう言うと、

さかもとの腕に力が入ったのがわかった。


みんなもまた固まって、ぽかんとしてる。


今度はなに？





坂「…あんな、みるく」

『んゅ？』

坂「一度に付き合えるんは、一人だけなんやで？」

『そーなの？』




じゃあどうすればいいの？

誰か一人って言われても、付き合ってって言う人たくさん居るもん。





坂「やから、
みるくはみるくが恋した相手と付き合うねん。
一人だけ、な。
俺たちの中から…選ばなあかんってこと」





さかもとは私から離れると、久義の隣に行く。


みんなの目はちゃんと“オトコノコ”で、
それに真剣に見つめられて…

なんか恥ずかしいよ









「「「「「 みるくは誰を選ぶ？ 」」」」」






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