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どうやら旦那の言う通り友達を招き入れていたらしい。
マスクにサングラスをしていてどんな顔だかは分からないけれど、私の知人の中では当てはまりそうな人がいない事は分かる。
SJ「ほら、言っただろ」
玄関の方からとぼとぼとした足取りで歩きながらぽつりと独り言の様に呟いた。
本心、浮気しておいてなんだその面倒くさそうな口調とあたかも自分は浮気をしていないような言動は。だが今はまだその時ではない。
さすがに浮気に関して赤の他人まで巻き込むつもりはない。
？「あの、俺帰った方が、、良さそうですね」
「いえいえ、いきなり押しかけたのは私なんで、私が帰ります」
そう言ってもなお、立ち上がって帰ろうとする彼。旦那に似合わず律儀な人だな。
それでも、なんとなく彼を帰らすのは私の中の私が酷い奴だと許さないので私が帰る事にする。
浮気現場に立ち会う事は出来なかったが、旦那の休日を一日潰す事が出来ただけで充分な収穫だ。
「私帰ります、ソジョさんまた、失礼しました」
？「あの、俺送ります！」
急に大きな声を出したため私も旦那も彼のことを見る。彼はもう送る気満々でそそくさと玄関へ私のカバンを持って靴を履いている。
旦那はそんな彼を見て、送って行ってもらいなと私を彼に差し出した。
嫁が知らない男と二人きりで帰るんだぞ
二人きり、だぞ。
そこは旦那としていいや俺が送るから、君はこれでタクシーでも拾って帰りな、とでも言って嫁を送る所だろう。
本当に、彼にはとことん呆れさせられる。
―＿＿―＿―＿＿―＿＿＿＿
駅までの帰り道、家から出た瞬間私は彼について彼に聞いた。
「失礼ですけど、お名前と年齢を聞かせて頂いても？」
SN「クァンスニョンです！96lineです！」
旦那の友達なので私よりも年上かと思いきや、一つ下だった。
そのことを彼に伝えれば「じゃあヌナって呼んでもいいですか！？」と興奮気味に言われたので騒がしい人だなと思いながらも快く受け入れた。
すると、スニョン君は先程よりも馴れ馴れしく口元を私の耳に近づけてこう言った。
SN「ヌナ、ここだけの話。ソジョヒョン僕が来る前は女の子と遊んでたんですよ」
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作者名：小豆 | 作成日時：2021年7月26日 0時
